アフロである理由



魔族女「なあ?



ずっと気になってたんだけどさぁ?



どうしてアフロなんだ?」



どうして。



それは、



魔族女「それに、変わった服着てるよな?



もしかしてアンタ。



"異世界人"ってやつなのか?」



「、、あぁ。」



よく喋る子だなあ。



魔族女「やっぱり!



だから惹かれたのかもしれないなあ。」



「ん??」



魔族女「いやいや。



何でも無い。




それより。



何処に向かってるんだ?」



「とくに行き先は決まって無い。」



魔族女「そっかあ。



まあ、そういうのも良いよな。



旅ってやつで。」



「俺なんかと一緒で良いのか?」



魔族女「、、俺なんか。何て言うなよ。



アンタだから一緒に居てえんだよっ!」



「、、ぉう。」



たまに男勝りな所がある。



魔族女「それに、、」



「それに??」



魔族女「また倒れたら、さっ。



私が支えてあげたいんだよっ。」



さっきから胸に来るコレは何なのだろうか。



もしかしたら、魔族の魔力的なモノなのだろうか。



グゥ~



魔族女「あははは。



腹減っちゃったな。」



「何か食うか。」



魔族女「うん!」




別にアフロで無くても良かったのかも知れない。



きっと、きっかけは何でも良かったんだ。




下手くそでも。ぎこちなくても。



誰かを大切に思う気持ちさえあれば。



それは大した事ではないんだ。




魔族女「そういやさぁ。



話し方普通じゃない??」



「そんな事ないぜ。ベイビー。」



魔族女「それ、設定なの?」



「しぃっ!」














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