私の太陽

三島佑(みしまゆう)

第1話 プロローグ

 間違いなく、幸せだった。


いつの間にか山のむこうに沈んでしまった太陽は、最後に私たちを照らし、まるで私たちを祝福してくれるかのように、遠くの空にうっすら明りを灯していた。


雲はその微かな光を受け取って反射し、柔らかなオレンジ色を私たちに届けてくれた。



あなたの美しい顔が見れて良かった。



その幸せに満ちた時間はとてつもなく儚い瞬間だったが、2度と忘れないものだと思った。


今ここで死んでも良いと思った。


あなたには伝えなかったけど、あの時もし死んでも良いなんて言ったなら、あなたは照れくさそうに、冗談っぽく

「大袈裟だな、」って笑うかな。

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