神聖変態伝説 〜黒道祐樹はセックスしたすぎる〜
@ookam1
第1話 神様、セックスがしたいです!
「残念! あなたの人生は終わっちゃいました!」
妙に高いテンションで僕にそう告げたのは、自称神様の可愛らしいお姉さんだった。
普通の人間ならば、神様を語る巨乳のお姉さんにこんなことを言われても「何を言ってるだ?」とか「頭のおかしい人かな?」とか「おっぱい大きいな」とか思うばかりで、まともに相手にはしないだろう。
僕も普段ならそういった冷ややかな対応をしていたかもしれない。でも今の僕にはお姉さんが神様であると、すんなりと受け入れられた。
ここに来るまでの最も新しい記憶は、事故に巻き込まれて歩道まで吹き飛んだ軽自動車から、下校中の小学生たちを守ったシーンだ。
そこで記憶はプツンと途切れて、いつの間にかお姉さんがいる白い空間で椅子に座っていた。
きっと僕は子供たちを守った際に死んでしまったんだろう。
「あの、神様。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
僕は徐にそう言うと、神様は「どうぞ」と優しい声を出した。
「あの子たちは、あの小学生たちは無事だったんですか?」
僕が心底心配そうに言うのに神様は笑った。
「ええ。貴方の勇敢な行動により、彼らは救われました。ありがとうございます」
ああ、良かった。ならば思い残すことはない。きっと父も母も、先立つ不孝を許してくれるはずだ。僕は精一杯に生き、両親の教えを守って人を救うことが出来たのだから。
「ああ! でも!! 善良でいながら若くして死んでしまったあなたには同情の念に堪えません!!」と神様はオーバーリアクション気味の動きをしながら言った。
彼女が神様であることには一切疑いを持っていないが、こんなにお茶目で可愛らしいところを見せられると少し気が緩んでしまう。
「なのであなたには選択肢を与えます」と言って神様は指を二本立てた。「一つ目の選択肢はこのまま天国に行くことです」
「そこで十分に魂を休めてください。しかし、あなたにまだ生きたいという意志があるならば、二つ目の選択肢があります」
「その二つ目の選択肢と言うのは?」
「私の使徒として、違う世界に行ってもらいます」
ち、違う世界だって?!
僕はあまりアニメや漫画というものを嗜まなかったが、それでもこういう展開はとても流行っていたから流石に知っているぞ。異世界転生ってやつだ。
これは非常に魅力的な提案だ。違う世界とは言え、人生の続きを行えるというのだから。しかし、安直に答えを出すには些か不安が多い。
「やっぱり違う世界で生き返るというのは不安かしら?」
僕の心中を見透かしたように神様はそう言った。
僕は首を縦に振った。
「はい。言葉の問題や、文化の違いなど諸々を考えますと……」
「だいじょおーぶ!!」と、神様は胸を張った。大きなお胸がブルリと揺れた。神様は下着の類を付けてはいないのだろうか?あんなに胸が動いてはとても痛そうだ。
「あなたは私の使徒としてその世界に行くのよ? 神様の使いよ? そこんところはもう融通利きまくりよ!」
「おお、すごい! 流石神様!」
「そうよ! 私は神様よ! もし何か要望があればドンと言いなさい。新しい世界に行ったら、あなた何かやりたいことないの?」
「セックスしたいです」
僕の発言の後、場は一瞬で凍りついた。
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