第78話 成長!成長?ちょー進化!


作者の村人Aです。

一つ、伝えておかなければならないことがございます。それは、私はこの小説が最初の作品であり、そして私はお世辞にも頭が良いとは言えません。なので拙い文章や間違っている英語等は大目に見ていただけると幸いです。


なので、間違っているところを教えてくれるのも大歓迎ですし、新しいアイデアなんかもいただけると嬉しいです。

ですが、強い言葉でのコメントは、他の読者を不快にさせることになる可能性もあります。


だから、注意するときは優しい口調でしてくれると幸いです。

あと、酷評なんかはあると嬉しいです。自分の改善点に気付けるので。



では、本編どぞ。


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次の朝。

ゴレイチを『解析』!


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ゴレイチ old 6 

Middle Goblin Level 34

job『魔物』

HP 40/40  MP 1/1

STM 44 STR 54 SPE 60 PRO 45 MSTR 40 MPRO 40 LAC 4

STP 76


SKILL

『性欲』P 『棍棒術』P 『筋力』P

『し』AP 『解体』P


USKILL


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随分とレベルが上がっているのと新しくスキルが生えている。非常に喜ばしいことだ。


だが…。


「ゴブリン・ソードマンは今のゴレイチといい勝負するくらいの強さなんだよな?」


「はい。クートさんの棍棒が無いと危なかったと思います」


ゴレイチとゴブリン・ソードマンの違いは……恐らくjob、職業の違いだろう。

ゴレイチは未だに『魔物』だが、ゴブリン・ソードマンはその名の通り『剣士』なんだろう。


そういえばjobスキルの『魔物』、を解析したことは無かったな。今の内にしておくか。


『魔物』…ほとんど全ての魔物が産まれた時に獲得する『種族job』。魔物の成長を補正し、進化を促す。2度の進化を経て、このjobは上書きされる。このjobは基本的に産まれたばかりの魔物が獲得出来る。迷宮産魔物は例外とする。


こんな能力だったのか。ゴレイチに『進化』を使おうか迷っていたが、もう一度進化して貰ってから使うとしよう。そのために気長に待つか。


ステータスポイントはSTRに16、SPEとMPに30と言っておいた。その後は好きに過ごして良いと伝えようとすると。


「クートさん」


「ん?なんだ?」


「素材島に来てくれますか?」


「?分かった」


ゴレイチに誘われるがまま素材島に行くと…。


「あー、そういうことか」


「はい。すみません…」


「いやいや、ゴレイチは悪く無いさ。さて、どうするか…頑張るしかないか?」


素材島の泉が死体で溢れかえっていた。ゴブリンの死体が多いのもあるだろうが、それよりもオークの巨体、それが複数もあるとこうなるのも仕方ないのかもしれないが…。


「少しの間、狩りは自粛だな。オーク肉は俺とゴレイチで食べて、骨や皮、内臓なんかはサンリアに食べてもらうとするか」

ザワッザワッ。


「お、サンリアも嬉しいか~…?サンリアお前…なんでここに居るんだ?」

ザワッ。


サンリアは生まれてから居住島から出たことが無いはずだ。ご飯の時に持ち上げて移動させることはあったが……。

何か変わったのか?


「サンリア解析するな?」

ザワッ。


サンクチュリアトレント(絶滅種)の子供…既にこの世に存在しないトレント種の産まれたばかりの苗木。聖なる土地と、聖なる水、そして清められた血肉で育つ。聖域内で産まれ、肉を与えられない限り生き残ることが出来ない。


その性質故に、1体では生きていけないことを本能で理解しているので、最初に1番近くに居た知性持つ生物を親とする。

育ったサンクチュリアトレントは信仰の対象となっている土地もある。

種族スキルとして『聖域化』を所持している。


あまり変わっていないな。

あ、そうだ!


「サンリア!『進化』させてもいいか?」

ザワッ。


「よし。それじゃあ『進化』。そして『解析』!」


テンプサーフミニトレント…既にこの世に存在しないサンクチュリアトレントが更に変異した新種のトレント。聖なる土地と、聖なる水、そして清められた大量の血肉と決められたルールで育つ。


サンクチュリアトレントの種族スキルとして『聖域化』に加えて、テンプサーフトレントの種族スキルとして『節制』と『暴食』を所持している。


……あれ?

しっかり進化はしたけど、なんか方向性一気に変わったな…。テンプサーフ…。

テンプとサーフ……節制テンペランス暴食サーフェイト?そのままか。


美徳系と大罪系スキルを獲得しちゃったか。

俺は作れるようになっても性格に影響を及ぼしそうなスキルは作らないと決めていたんだが…獲得しちゃったかぁ…。


ん、あれ?まだ『解析』出来る?というかサンリアのステータスの確認は初めてかも。


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サンリア old 0 

Tempsurf mini Torrent  Level 1

job『植物』『幻獣』

HP 30/30  MP 40/40

STM 1 STR 20 SPE 1 PRO 18 

MSTR 20 MPRO 21 LAC 4

STP 0


SKILL

『光合成』P 『成長』P 『根術ねじゅつ』A

『植物成長補正』P 『消化』P 『咬合力』P 

『順守』P 『薄自我』P 『新種』P


USKILL

『聖域化』PA 『節制』P 『暴食』PA


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初めて見るスキルに職業の盛りだくさんだ。

レベル1なのにステータスが高いし、一応全部確認しておくか。


『植物』…全ての植物系生物が産まれた時に獲得する『種族job』。成長速度に補正。このjobは上書きされない。このjobは植物系生物が産まれる際に必ず獲得する。


『幻獣』…全ての幻獣が産まれた時に獲得する。所持生物の成長を補正し、MPを10獲得する。

獲得STP5上昇。進化を経て幻獣になった際も、このjobを獲得する。


『光合成』P…基本的な植物系生物の全てが獲得するスキル。光を吸収し栄養に変化させる。


『成長』P…成長に補正。


根術ねじゅつ』A…このスキルを手に入れた植物系生物は根を操作することが出来るようになる。

『鞭術』のように使えるが、アーツは無い。


『植物成長補正』P…自身を含めた周囲の植物の成長を補正する。


『消化』P…消化力上昇。


『咬合力』P…咬合力上昇。


『順守』P…命令を聞いている間はステータスが上昇。命令を破った際に半日程度ステータス半減。


薄自我はくじが』P…薄い自我。発芽までは時間が掛かる。


『新種』P…この世に新しく産まれた最初の1体にしか発現しないスキル。全ての鑑定、看破系スキルを阻害する。


『聖域化』PA…常に周囲が小さな聖域となる。同じ場所に少しの間留まっておけばそこを短期間の聖域に出来る。

スキル所持者は聖域内では全ての能力が倍になり、敵対者のステータスは半減する。MPを消費するとその範囲を即座に聖域化出来る。

最低消費1〜。

MPRO5獲得。


『節制』P…己が欲を押さえ付ける事に極補正。

ルールに従っている間、ステータスが倍になる。

自身に制限を設ける事で一時的な強化や、恒久的なステータスの上昇をすることが出来る。

HP20獲得。

美徳系スキル。


『暴食』PA…空腹に対する欲望に極補正。

稀に食べたモノのスキルを得ることがある。

食事から経験値を得ることが出来る。

STR20獲得。

大罪系スキル。


………美徳と大罪系スキルのステータス上昇が凄いな。これまで確認出来たユニークスキルのステータス上昇は一律5かと思っていたが、それは違かったようだ。

それに能力も規格外だし。


『幻獣』の能力も凄いな。獲得STPが5増えるって、幻獣は初手から10獲得出来るのか。種族としての差を感じる…。


それに加えてユニークスキルのステータス上昇を除いても初期ステータスの合計値は100か。

人間で50だから凄さが際立つな。ゴブリンに至っては30だし。


今のところ俺はステータスに困ってないし、ゴレイチも成長してきたからサンリアの成長、レベルアップを目指すか。

サンリアは正直殺しに一切の躊躇ちゅうちょ躊躇ためらいが無さそうだから安心出来るな。

なんたって木だし。


ゴレイチに手伝って貰って、半殺しにしたオークでも持ってきて貰ってサンリアに止めを差させたらレベルアップするかな?まあ、もう少し先の話だな。


次はスキル検証でもするか。俺だけじゃなくてサンリアのも試さないとな。

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