異世界にクラス転移は当たりスキルでちょー楽勝!?

村人A傭兵A

異世界転移は検証中

第1話 プロローグはちょーいきなり!

「あーダルー」


粟瀬あわせ 九雲人くうとはそうボヤきながら通学路を歩く。

夏休みが終わった。ひたすらに惰眠だみんむさぼる日々が終わりを告げる。


夏休みので課題は三日で終わらせ、家でダラダラゴロゴロと過ごす至福の時間…。

勉強はほどほどに、だがテストは満点。気力は無いが顔も平均の2つほど上…イケてるつらをしている。

普通にモテている。もう少し顔や髪を整えたらさらにモテるだろう。


だがそんな面倒なことはしない。恋人も面倒だから作らない。ただし言われた仕事はこなす。完璧に。言われた以上のことはしない。

それが『粟瀬九雲人』である。


そんな面倒くさがりの九雲人が生徒会に入った理由は、幼馴染(オス)が生徒会長で頼まれたから。と、ある程度の経歴があったら楽だよね、仕事も書記なら余裕だし。という煩悩ぼんのうマシマシな理由である。


「やっと学校着いた~、扉開けたらすぐ学校とかのシークレットアイテムが欲しいぜ~」


徒歩十分の距離である。

二人の女学生が近付いてくる。


「せ、先輩!おはようございます!」


「ん、あーおはよ」


「し、喋っちゃった!やったー!」


「三奈いいな~」


「優子も挨拶してきなよ!」


「う、うん!行ってくる!九雲人先輩!おはようございます!」


「あー、おはよ」


「キャー、やった!」


(何が嬉しいんだろ?)

九雲人は成績優秀でイケメンである。

必然的にモテるし、九雲人自身もモテていることに気付いているが面倒なのでスルーしている。


「やっと教室か〜」


と、九雲人が足を踏み入れたその時…


「え、うわ、まぶしっ…」


九雲人の教室が、否。学校全体が光に包まれる…

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