第15話 持久走は苦手

 中学生にもなると短距離走だけでなく、持久走なるものが体育の授業であり、1500mとかの距離を走らされることとなります。


 小学生の頃には全く気が付かなかった訳ですが、私は持久走が苦手で早く走れないようなのです。


 50m走とか100m走のタイムは、クラスの真ん中辺りの平均的なタイムで走れていましたからね。


 ところが1500m走のタイムは惨憺たるものでしたよ。


 200mのトラックを7周半走るのですが、速く走ることが出来る子にはアッサリ周回遅れとされてしまうほどに、走るのが遅かったのです。


 息が苦しくて肺や喉が熱くなるような状態で必死に走っているつもりでも、走る距離が長くなると速く走れないのですから、こればかりはどうにもなりませんでした。


 体育祭的な全校大会で、競技の参加は立候補が優先だったのですが、誰も立候補しない1500m走に、意地の悪い方たちが私を1500m走に推薦して走らせようとする、意地悪もされましたね~


 1964年の東京オリンピック10000m走で、3周もの周回遅れとなりながらもリタイヤせずに最後まで走り切り、「オリンピックは、参加することに意義がある」なんて美談となったそうです。


 でも持久走の周回遅れは、子ども心に本当に辛い実体験でしたね・・・これは絶対に美談に何てなりませんでしたよ~

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