第14話 徒競走

 徒競走は小学校の運動会では花形競技の一つで、タイムを競うのでは無くて順位を競う競技でした。


 4クラスある各クラスの身長の低い順に2名ずつ順に出場する、計8人での競争でしたね。


 私はクラスで1番目か2番目に背が低いので、いつも一番最初に走ることになります。


 当然の如く、一緒のグループ8名で走るのは、毎年ほぼ同じような顔ぶれでしたよ。



 近所の子も私同様に背がとても低くて、小学校も中学校も同じクラスになったことが無いのですが、何かとライバル視してくる近所の子と、いつも一緒のグループで徒競走を走る競うことになります。


 小学4年生までは何故かず~っと私が4位、近所の子が3位だったので、あまり気にならなかったのですが、小学5年生の運動会の徒競走で順位が逆転してしまいました。


 私が3位、近所の子が4位となったのです。


 常に私よりも上の順位で優位な状態でいたいのでしようか、何だかライバル視が激しくなった気がしましたよ。


 私はあまり競争心が無いらしく、順位等はさほど気にならないのですが・・・


 そして小学6年生の徒競走、「今回は絶対に負けない」なんて言って来るので、面倒くさいな~と思ってしまいました。


 面倒くさいので、ほんの少しだけ手を抜くつもりで走ったのが悪かった・・・


 近所の子は3位となり私にも勝ったのでニコニコしていましたが、私は少し手を抜き過ぎたのか徒競走の順位が5位になってしまったのは、チョットだけ苦い思い出です。

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