第2話 続あなたは自分の名前も正しく書けないのですか?

 今度は小生が中学1年生になった頃のお話です。


 今は小学3年生から英語を教えているとのことですが、小生の頃は小学校ではローマ字を教えられるだけ、英語は中学生からの時代でした。


 だから名前もローマ字表記を小学校で教えてもらったので、英語の表記も同じなのだろうと思っていました。


 中学1年生になり、英語の授業で英語の先生から「今日からは英語のテストの答案用紙は、漢字・ひらがな・カタカナで名前を書いてはいけません、英語で名前を書いてください、答案用紙に英語で名前が書いてない場合は受け取りませんよ」との指示が出ました。


 でも、あなたの名前を英語で書く場合には、このように書くのですよとの指導等は今までの英語の授業では全く無く、ローマ字で書いて出せば良いのだろうと判断し、ローマ字で書いて答案用紙を提出しました。


 次の英語の授業で「答案用紙を返すが、自分の名前も英語で正しく書けない者が居た」とか言って、小生に答案用紙を返すときに「これは何と読むのだ、君の名前には読めないな」的な嫌みな言い方の話をして、クラス全員の前でさらし者にでもするかのように指摘してきました。


 ローマ字では「zi」なのですが、英語では「ji」なのだそうです。


 そんなこと英語の授業で全く教えてもらっていないのだから、その時まで全く知りませんでした。


 そして、なんて嫌みなことを言う先生なんだと思い、この先生は信用出来ない、信用してはいけないとなりました。


 授業の後で、友人が「明治のチョコレートのパッケージを見てみなよ、jiになっているから」と教えてくれたので、学校から帰宅して直ぐに急いで近所の食品スーパーまで行き、お菓子の棚に並んでいる明治のチョコレートを探しました。


 そこで「Meiji」と書いてあるチョコレートを見つけて、自分が書いた答案用紙の名前が間違っているのだと納得するしかありませんでした。



 この時、最初の授業でThis is a pen.なんて教えずに「あなたの名前を英語で書くとこうなります」でスタートすべきではないかと切に思いましたよ。

 そうすれば小生のような残念な勘違いや恥ずかしい思いをせずに済むのです。



 メジャーリーグの大谷翔平選手は Shohei OTANI だし、

 自動車メーカーのマツダは MAZDA だし、

 伊藤園のお~いお茶は ITEN Oi Ocha なのだから・・・ローマ字で書くのとは違うのだと最初に教えてもらいたがったですよ!!


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