第2話 救助


***注意***

 ここから戦国時代のお話になりますが、話し方は現代語で行きます。

 また、こんな文化はないと言う意見があるかとは思いますが、自分なりに精いっぱい調べた結果になるのでご了承ください。

 自分の知識がないのが悪いのですが、書きたくてしかなくなったので書いています。

 どうか温かい目で見守ってください。


 ――――――――――――――――


「おお。目を覚ましたなぁ。」

「ここって…。なんで私生きてるの?」


 私は確かに飛び降りたはずなのに…。

 どうして…?

 しかも傷一つない…。


「竹林の中で倒れていたところを私が助けたんだ。」

「え…?ありがとうございます…。」


 私が混乱していると、奥から人が入ってくる。


「家康様。女性が起きました。」

「おお無事かい?」

「家康様…?で…。この格好…。あの…。今って何年ですか…?」

「何年って言われても天正3年だ。」


 私は言い忘れたけれど、年号を覚えるのも得意なんです。

 天正3年…。1575年…。1575年!?


「あ…。あの…。私、439年後の世界から来ちゃったみたいなんですけど…。」

「は…?そんなことがあるのかい?」

「私もわからなくて。自殺しようとしたらここに来ちゃったみたいで…。」

「自殺…。」

「あ。切腹ですね。」

「そうかい。」

「家康様。この女の言うことを信じるのですか?」

「いや。信じるも何もこんな服見たことないだもん。」


 あ、そっか。

 そうだよね…。

 本当にタイムスリップしたならそうだよね…。


「で、これからどうしたいんだい?」

「どうするも…。特に…。」

「君がいた時代で自ら命を絶ったならやりたいことなんてないだろうな。」

「そうですね…。」


 今どうかしたいなんて何も考えられない。

 もう生きていたくなんかないのに…。

 なんでまだ生きてるんだろう。


 まあいっか。

 こっちの世界は楽しそうだし。


「泊まるところは…。井伊。お前の部屋でどうだ。」

「私は大丈夫ですよ。」

「へ…?」


 だだだだだっだだだっっだだ大丈夫じゃないよ?!

 男の人と一緒の部屋で生活するの…?

 私、陰キャよ。

 そんな経験一回もないんだから…。


 男の人とおんなじ部屋で生活したら変なことされちゃうのかなぁ?

 ねぇねぇ。


 あれ…。どこかで期待している自分がいる気がする…。


 違う違う。そういうことは考えないの。

 とにかく泊まる場所があったんだから。


「ありがとうございます…。」

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