第45話 猫はよく舐める。そこで俺は閃いた。

 二本目の苦無がつま先スレスレに突き刺さり心臓が派手に跳ねる。外したのではなく、おかしな動きをすればいつでも急所を狙うぞ――というサインなのだろう。こんな物騒なサインを送ってこないで口で言えよ。道中喋らなかったネネネもそうだったが猫人は性格がシャイで行動が極端な気がする。


 四百年分の前世を含めても姿の見えない暗殺者に命を狙われるなどという特異な経験はしてこなかったため、こういった場合はどう対処するべきなのかのセオリーがわからない。当然マニュアルなどもないので緊急時対応もできず、ただただ切迫した極大の危機に瀕しているという事実を単純にストレスとして受け取ることしかできない。

 どう立ち回ればいいのだ。ネネネとちマラるならいくらでもできるが、ズボンを脱いだ瞬間に俺の肛門へ苦無が突き刺さるだろう。刺さるまでは良いが、それで勢い余って射精でもしてみろ。生まれてきたことを後悔するレベルの恥じとなるぞ。ああ、そうかわかったぞ。出会い頭にはやたらと死にたがっていたネネネもこういう気持ちだったのかもしれないな。確かに苦無のところてんで射精したら死にたくもなるしご先祖様や里の者たちにあわせる顔がないな。


 それにしても挨拶も抜きに刃物をぶん投げて寄越すとは、いったいどういう教育を受けて育った不届きものなのだろう。親の顔が見てみたいとはまさに今の気分を表わすに最適な言葉だ。まずは人様に向けて苦無を投擲してきた馬鹿の親から呼び出しだ。どんな教育方針で育て、現在どのような気持ちでいるかを確認し場合によっては説教をしてやりたい。

 次に苦無を投げた当人との面接だ。親の顔に泥を塗り、名に恥じるような行いをした馬鹿者には問答無用で説教だ。刃物を投げるような不良らしく聞く耳持たぬようならば人質にしている親の出番だ。「お前から親の顔に泥を塗りはじめたのだから、俺が親に顔射をしても文句など言うなよ」と、おしろいがごとくぶっかけて反省を促してやる。ただし親が父親しかいない場合は先に宣告してほしい。その際は特別に顔射だけは許してやる。どうしてもかけてくれというならベルに任せよう。


 無事だったからよかったものの手もとが狂ったり俺が予測とは違う動きをしてネネネに苦無が刺さっていたらどうするつもりだったのか。腕に抱かれたネネネは状況を把握しているはずなのに緊迫した様子が欠片も感じられない。それどころか時と場所もわきまえずに呼吸に合わせておっぱいをいやらしく揺らし俺の性的な煩悩を刺激してくる始末だ。まったく、猫人の女にはTPOという概念を持ち合わせていないのだろうか。もしやTPOをTINPO《チンポ》の略だと勘違いしているのか? その可能性は十分にあるな。苦無などすっぽりおさまり隠れてしまいそうな深い胸の谷間が、「あなたの股間の苦無の鞘になってあげる――」などと乳招てまねきしている。

 だが苦無などと侮ってほしくはないものだ。この股ぐらから生えるは処女の血を求める妖刀ムラムラマサ。足元に飛んできた小さな苦無などとは比べるのも無礼な大太刀よ。過小評価をするのは勝手だが、苦無だと思って相手をすればたちまちのうちによがり狂って果ててしまうだろう。さあ、ペットボトルでもないと味わえないような自分の一部が拡がっていく感覚に震え、ダムの放水のように流し込まれる精液によってせいぜい卵子が溺れぬことを祈るがいい。女に生まれた悦びを一晩中かけて叩きこみ足腰など二度と立たぬほど突き倒してくれよう。


 と――いかん。落ち着け、妄想を深めにキメて楽しんでいる場合じゃなかった。落ち着いて状況の整理をするんだ。ネネネの生理を一年間停止させる妄想と、二人の子供の名前は落ち着いてからじっくり考えればいい。


「スーッ……」

「にゃぁん……」

「フゥー!!」


 深呼吸をして落ち着こうとするがネネネの甘えた声が鼓膜を勃起させ、性なる香りが鼻腔に侵入し気分を高揚させて昂らされてしまい落ち着こうにも落ちつけない。

 心のなかのソムリエが愛棒をイライラとさせるメスの匂いを分析し、匂いの大本はネネネから発せられる14年物の体液であると判定した。ネネネの実年齢は知らぬがソムリエが言うのならば間違いないのだろう。


「猫人らしき者たちから極めて強い殺意を感じます……。これは何かの冗談でしょうか」


 人様に刃物をぶん投げて冗談で済ませるようなやつがいてたまるか。

 いいかベル、当たり前でわかりきっていることを一々俺に尋ねるんじゃない。それはな、生で性行為をし続けてゴムなし膣外射精を避妊と言い張る無責任大学生がいざ彼女が妊娠したら、妊娠するなんて思わなかったとほざいているようなものだ。高確率で妊娠するに決まっているだろ。当たり前の話なんだよ。


 猫人族についてはリンさんから耳にタコができる程叩き込まれていた。風も無いのに樹が揺れたらその場から離れること。遭遇したら目を逸らし、間違っても危害を加えようとは考えないこと。張り合わず敵意はおろか競争意識すら微塵もみせぬこと。これらのリンさんの教えはほぼすべて破った上で、ネネネを抱き上げたまま猫人の里まで来てしまった。破っていないものなどネネネの処女膜だけだ。どうせならそれもここで破ってしまうか。

 道中も全手動食器洗濯機となった俺が肉食器ネネネを綺麗に舐め上げる妄想をしたり。性的に食べられる新時代の食器のプロモーション企画と題し、女体盛りでデコられたネネネを顧客の前で最後まで美味しくいただく妄想をしたりしていた。今ならスムーズに行為を行える気がする。腕に抱いているおかげか普段よりも妄想が格段に捗り、脳内シミュレーションは隙がなく完璧だ。ただ現実では油断をしすぎて隙だらけになっていたせいでこのざまである。長時間の妄想が招いた結果が苦無これなのだ。


 妄想中も、もしかしたらマズいかもしれないという気持ちは頭の片隅にあったのだ。しかし脳のリソースの大部分がネネネと行う凄まじい量と質の性行為で占められていたため慎重な行動をするような判断力は失われており、里に到着する前にするべきであったはずのあらゆる準備を怠った。その結果、巨大な熊を腰で引きずりながらネネネを抱いて悠々と勃起しているという見るからにヤバイ状態で、警戒心の強い猫人族のテリトリーに侵入するという最悪の入場を果たしてしまったというわけだ。


 考えれば考えるほど最悪な展開に持ち込んでしまったな。里に来れば何とかなるかもしれないというのは、余りにも甘すぎる甘えた考えだったと言わざるを得ない。甘いといえば腕に抱いている濡れ猫の頬を伝う汗も随分と甘そうだな。どれ一舐めして確かめてみようか。


 チチチチッ――


 不意に鳥が鳴いた。鳴き声が乳乳チチチチだなんて随分助兵衛な鳥である。ここで死んだら俺の来世はあの鳥になりそうだな。そうなったらチツツキとなって森に迷い込んだ女性の穴を突きまくり蜜を吸いあげてやる。


 俺が来世を夢想しているなか、ベルは現状の打破すべく鳥の鳴いた方へ顔を上げ珍しく口を大きく開けた。


「聞け、里の者たちよ!!」


 ベルが何事か叫んでいる。大声を張り上げるなんて珍しい。いざとなると声が出るタイプなんだ。じゃあセックス中もすごい声出してそう。


「俺は狼人族のベル。スズ族が族長リンの息子である! そしてだ! こちらにおわす御方こそ恐れ多くもハミコ様の言い伝えにある魔法使い! スズ族族長預かりのユノ様であらせられるぞ!」


 なんとなく偉い人っぽい説明をされているが実態はあやふやだぞ。


「この里の娘が熊に襲われていたところを救いだし保護して連れてきた! 我々に攻撃の意思も敵意もない! 繰り返す、我々に猫人を攻撃する意思はないッ!! ユノ様は寛大なお方だ、猫人がそれ相応の態度で臨むならば先刻行われた諸君らの蛮行にも目を瞑ってくださるだろう!」


 ベルの声は低いのに遠くまで良く通るいい声をしている。顔もよくて声までかっこいいとかそんなのありなのか。造形の神がいるならばキャラメイクとステータスの振り分けが極端すぎるのではないか。少しは隙を見せてほしいものだ。隙を見せればその隙を突いて尻を突いてやる。いや、折角できた友達をホモ達にしてどうする。肛門を壊して友情を壊すなどあってはならない。そもそも俺はソッチではないというのにいったい何を考えているのか。わかった、ネネネで興奮しすぎたせいで性欲が四方八方に向いてしまっているのだ。

 ベルはモテる。ゆえに結婚も早くに済ませ、ムッツリだから交尾もしまくりそうなのでそう遠くない未来に娘が生まれるだろう。狙うのはベルではなくベルの娘だ。これだけのイケメンならばさぞ美しい娘と結婚するはず。イケメンと美女から生まれた娘はそれはそれは美しくクールで優秀な遺伝子のワンちゃんとして育つことだろう。その血統書つきのワンちゃんを俺がいただけばベルとの友情と肛門は守られ、二人は義理の家族となってさらに強い絆で結ばれる……。完璧すぎる長期プランだ。実は俺の前世は諸葛亮なんじゃないかとすら思えてしまうほどに。あとはリンさんとレイも個々にいただけば天下三分の計の完成だな。勢い余ってベルまで掘って諸葛肛明にならぬよう気を付けたいところだ。


「フッ、このような状況に陥っても普段通り――いや普段以上の落ち着きぶり。感服いたしました。まさかまず空を確認するとは、その発想力に恐れ入ります。里に人の気配がないならば樹々に隠れていると考えるのが自然……ですが苦無により足元に意識と視線を縫い付けられた状況では思いつきそうで思いつけません。さらに鳥の鳴き声を追って居場所を見破るとは……真似できぬ観察力と判断力です」


 妄想していただけなのに諸葛亮並みのすごい人だと勘違いされている。


「ううん。別のことを考えている最中に珍しい鳥の鳴き声が聞こえてそっちに気をとられただけだよ」

「フフッ、そんな馬鹿な。相も変わらず冗談が上手い。俺の緊張を察してほぐそうとしてくれているんですね」


 なんとそんな馬鹿なんですよ。しかしベルの肛門をほぐすかどうかを考えていたというのは冗談でも言わないようにしておこう。


「ご無礼ッ」

「ヒェッ――――」


 シュタッ――と黒くて大きい何かが目の前に突然降ってきた。

 叫ぶ寸前に何とか悲鳴を飲み込めたが、止めたせいで情けない感じになってしまった気もする。


 次に苦無が飛来した際には魔術で打ち落とすべく魔力を練って目を強化し集中していた。そのせいで時間の流れが極めて遅く感じていたわけだが、まさか死角から人が飛んでくるとは思わない。そりゃあ悲鳴もでる。驚いた拍子に魔力が溢れて連鎖的にネネネのボンタンが一層色濃く濡れてしまっているのも見逃せないが、今は放っておこう。

 用意していたのに結局魔術を放てないほどびっくりしてしまった。心臓が百倍速く働き血液の供給過剰を起こしている。このままでは愛棒が破裂してしまうかもしれない。この短時間で二回も跳ねさせるとは猫人侮り難し。ベルの尻穴掘り難し。


「狼人、今の話まことか」


 全身黒一色の装束を着た男が言葉短めに問う。


「ああ、間違いない。その熊は娘を助けた証拠に持ってきたものだ。猫人族の警戒心の強さは理解しているつもりだ。こちらに害意はなく、そもあるならばのこのこ現れて顔を見せるはずもない」

「…………」


 言い分を聞いても黒装束の男は警戒を緩めず、ただ熊と俺を交互に観察する。ホモなのだろうか。ちらちらと俺を見ているのはそういうことか。きっと熊と俺でどっちの具合がいいかを見比べているのだ。そして見比べられるほどの眼力を持つレベルのホモなんだ……。


「この大きさ、魔物だな。首がないのはなぜか」

「ユノ様の魔術は強すぎる。強すぎるゆえ、こちらのお嬢が巻き添えをくらわぬよう細心の注意を払って熊を俺たちのほうへ誘導した。立ち上がった一瞬の隙に魔術でもって一撃だ」

「一撃……だと。鳥の鳴き真似も見破られていた。実力はあるのだろう」


 魔力の扱いが安定しておらず力加減が苦手で制御が下手なだけです。チェリーが魔力を食べてくれなかったら極太の岩の拳などが出てしまいネネネを巻き込んでいたかもしれない。


「ハァハァ……本当です……。ユノ様は私を……優しく、し、してくれました……」


 ネネネ、フォローしてくれようとしたその気持ちは嬉しいよ。でもそれだと優しくナニをしたのか疑われるんじゃないかな。もちろん初めてのときは優しくするよ? 信用できないなら今すぐ優しく性行為和姦ろうか?


「ふむ……」


 男は一度頷くと口を覆っていた布を下げて指を二本咥えた。

 考え事をするときに指しゃぶりの癖でもあるのだろうか。一説にはタバコをやめられない理由の一つが乳離れできずにいるから口寂しいというものがあるらしい。かくいう俺も乳離れができていないらしく先ほどからネネネのうるさい胸をしゃぶりそうになっている。

 しかし乳離れできないからといって大人が指などしゃぶるだろうか。それこそ大人の指など乳首よりも太くて、長さだってどちらかと言えば……まさか、いや待て、それは流石にまさかだろ。でも二本も咥えるのは大きさ的にもちょうどよい具合なのかもしれないわけで。つまりこいつは指を乳に見立てているのではなくチン――


 ――ピィィィィー!


 指を咥えた男が指笛を吹いて俺の脳内の言葉に自主規制音を被せる。

 甲高い音が鳴り響くと俺の周りに黒装束の方々が一斉に降ってきた。


 ドシャドシャと熱帯雨林のスコールがごとく振ってくる黒ずくめの者達。

 びっくりするなんてものじゃない。ドシャドシャお漏(アリーシャ)らししそうになったわ。何が「ふむ」だよ。いきなり何してんだこの野郎。猫人の馬鹿どもは何回俺の心臓に負担をかければ気が済むんだ。


 ああそうかい、そっちがその気ならばこっちだって考えがある。こちらには人質がいるのを忘れているようだが、これから有効活用させてもらおうじゃないか。お前らがこれから俺の心臓に負担をかける毎にかけた分だけネネネには愛棒さといもから噴射するとろろをかけて、ぶっかけネネネうどんにしてやるからな。これは罰だ。俺を驚かせたお前たちが悪いのだ。

 お前たちはそこでみているがいい。里の娘が下品なズババをたてて愛液つゆを啜られる様を、二本指サイズの股間の麺棒をしごいてシコシコ麺を作りながら指をくわえて眺めているがいい。


「真意は読めぬが、里の者が世話になったのは確かだ。感謝する」


 真意はあわよくばネネネとセックスすることに決まっているだろう。それぐらいちょっと考えれば分かるはずだがホモのこいつには分からないようだ。

 依然警戒は解いていないご様子。臆病ともとれるほどの慎重さと極端な攻撃性は、リンさんに聞いた通りで猫人の種族柄である。


「この熊は折角ですので土産として置いていきます。よかったらどうぞ」


 どうにかして機嫌を取ろうとする小心者な俺。

 物を贈られて不愉快に思う者はそういまい。ましてや頭がないとはいえ熊を丸々一頭だ。前世で言えば数百万円をぽんと譲るようなもの。逆に警戒を強めてしまう恐れもあるが、どのみちこの熊は言い訳兼贈答用に持ってきたのだ。今さら失っても痛くはない。


「なんと!? この熊を寄越すというのか!?」


 一瞬で効いた。効果は抜群だ。しかし雰囲気がおかしい。どうやらまずいこと言ってしまったようで周りの者達もざわつきはじめている。


 濡れ猫のネネネは、何故か顔を真っ赤にしてから俺の頬をちろちろと舐めている。懐かしい感覚に愚息が再びエレクチオンモードに突入しようとしている。そういえばレイも昔はこうして舐めてくれたな。懐かしさに浸ってしまいそうだ。いつまでも舐めていてほしくなる。徐々に顔から胸へ。胸からへそへ。へそから愛棒へ――そんな調子で俺の体を駅に見立てて電車で旅するように縦断してほしい。ネネネ社長が目的地の愛棒駅へ一番乗り。ネネネ社長には10億0000匹の援助金こだねが出ました。みたいな。

 この人体双六すごろく遊びを桃尻モモケツと名付けよう。俺の四国らへんを重点的に周回してくれ。噴火イベントも起きるから気を付けてね。


 だが今は勘弁してほしい。あとでならいくらでもで遊んでやる。何人いるかも数えられず何を考えているかもわからない、平気で人に刃物をぶん投げてくるような黒装束の猫人に囲まれているのだ。この状況で愛棒をスーパーな状態にしてしまうと恥ずかしいとかそういう次元の話ではなく、「頬を舐められて勃起するとは貴様変態か!」と、言い逃れのできない事実を突きつけられて殺されるかもしれないのだ。せめて、せめて舐めるなら頬ではなく愛棒にしてくれないか。愛棒を舐められているのをみられたら「そりゃ立つわな」となるだろうから。


「にゃ……」


 ちろちろと頬を舐め続けるネネネ。

 やめるんだネネネ。これは俺の保身の為じゃない。お前の為でもあるんだ。会ったばかりの男に毎年子供を産まされてしまってもいいのか……もちろん俺は構わん。丈夫でも弱い子でも母子が無事ならかまわない。毎年俺の子を産んでくれ。


「わかった……。私の権限で里へ入ることを一時的に許可しよう。ただし貴様らに自由はないと思え。生殺与奪の権利はこちらにある。くれぐれも勝手な行動はするなよ」


 何故かすべてが不問となり許された。

 でもなんか偉そうな態度が鼻につくんだよなぁ。

 指しゃぶってた癖によう。


「何をしている。早くついてまいれ」




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