第41話 青ひ夜桜

ーーーあれから半年、妻は天へと旅立って行った。


僕は、来る日も来る日もずっと…泣いていた。泣き疲れ、横になって体を丸めていた。



こうしていても、体はお腹がすくようで、

はぁ…何か食べないと…そう思った。

スニーカーで、外をゆったり歩く。

シュタ…シュタ…シュタ…シュタ…(スニーカーで歩く音)


すると、本屋を目にした、ああ…妻と本を探しに来たな…そう思い出す。そして、僕はまた泣きそうになった。


落ち着いてきた。少しだけ本屋で本を、見てみようと思い本屋に入る。

中に入るなり、いらっしゃいませ〜!と声が響いた。

ちょっとびっくりしてしまった。


ぼーっと本をながめながら、少し歩いた。一つ、気になる本を見つけた。タイトルは…


「青ひ夜桜」


僕はその本を手に取り、パラパラとページをめくった。その本には…



もう一度亡くした人や動物に会えたら…

・亡くなった愛するペットにまた会えた!

・病気で亡くした妻にもうひと目会えた!

・交通事故で亡くした友人に会うことができた!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る