014 りゅうにさらわれたおひめさま
私は竜にさらわれた某国の姫。
だった。
竜に魔法をかけられ竜の姿となり、寵愛を受けている。
正直、刺激の少ない城での生活に飽き飽きしていたのだ。
さらわれたのだって、物語のように助けられる事を夢見て、でもあった。
しかし、竜と共に飛ぶ空の気持ちよさに比べれば、ヒトの世界の窮屈さよ。
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