眠れないときの歌

三月

同題



 目を瞑れば


 際限なく交り合う黒


 何も見えないのが慣れてくると


 ただぼんやりと


 わたしが浮かんでくる




 このまま終わると思って


 額の下で熱を込めて


 もしくは


 まだ猶予のある債務者として


 純に交り合った光を求めて


 ふたたび欠伸を繰り出したい




 ぱたんと終わってしまったら


 怒ったりしないけど


 ひとつだけ


 ルームサービスを頼み忘れたように


 些細な悩みを抱えたい


 

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眠れないときの歌 三月 @sanngatu

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