第七章から終わりまで(ネタバレあり)
一昔前にオリンピッグってのがありました。
オリンピックに豚のピッグを合わせたやつです。
東京オリンピックの開会式での演出をどうするかのアイディア出しに提案されたもので、正式に決定されたものでなければ表に出されたものでもないです。
ですがこれで一人辞めさせられてます。
個人的な意見を書かせて貰えば、運動苦手なイメージの豚をスポーツの祭典に用いるのは、スポーツ得意な人だけではなく万人が楽しめるものだとするメッセージとすれば、悪くはないと思っています。
もっと言えば、豚がダメならば十二支経由で猪持ってってもいいわけだし、それでもダメならばただ不採用にして次に行くだけの話、咎めるなんてとんでもない。なんでもいいから思いついたことは全部出すのがブレインストーミングの基本です。
ですが当時はマスコミ含めてフルボッコ、擁護している人は皆無でした。
この小説も同じ、否定すれば社会的に抹殺されます。
最初の方に書いていたホスト云々が災害時にフェイクニュース載っけて閲覧数稼ぐのだとしたら、これはリストカットの生々しいのを見せて金くんなきゃもっとやるぞーと脅してるようなもんです。
はっきり言ってチャリティー、色々な障害を乗り越えて努力の結果、やれたとこ、書けたことが素晴らしいのであって、その質をとやかくいうのは野暮を通り越して鬼畜と罵られます。
この話が大賞をとれたのは、ただそれだけです。
単純に第七章が面白くないのです。
題材は今日日見ないようなベタ、典型例をそのまま乗っけたようなもの、もう少しオリジナリティを入れるべきだったのでは?
最後の最後をハッピーエンドにするためめちゃくちゃやるってのは嫌いではないのですが、それにしても世界観の濃度が違いすぎです。隠れていた正体がバレた、と言うにはこれまでの千と千◯だったのを投げ捨てて、なんかもうそれっぽい適当に逃げてったのはダメでしょう。少なくとも緻密な描写とか独自の世界観と呼べるものは皆無です。
それでみんな幸せかと言えばそうでもない。
作者の分身であろう作者が無理くりぶち込んだオリキャラによって本来の物語は破壊され、本当は主人公であり、ヒロインで結ばれるはずだった男はその活躍の一切を奪い去られ、結ばれることもなく、情けなくとも押入れの中でガタガタと震えるだけの存在と成り果てました。
百合だからってネトラレ許されると思ってんじゃねぇぞボケが。
それ以外にも自分が関わった、と言うか興味を抱いた相手に関しては慈愛を持って親切にしているものの、それ以外に関しては極力無関心、それでいてそれを問題とも捉えていないです。
ペットのミニ豚を可愛がりながらトンカツ食ってるような、それでいてその矛盾に気づいてもないし、矛盾と考えること自体を異常だと言ってるような倫理観です。
そもそもの話「メンタルやられてる女の子のために書くような内容か?」となります。このオチ持ってくるならば、始めから残酷なことをやるのではなく、無理難題押し付けられ、競争させられ、負けたらカイジになる、と言うのが自然な流れ、これでは逆に「メンタルやられてる女の子が書いてる内容」です。
と言うかぶっちゃけた話、序盤の下手くそながらみっちりやってたリョナと、第三章、第四章、第五章の薄さ、後半の雑な感じから見るに、最初は序盤のエログロBL路線でやろうと思ったけれど文章下手すぎて頓挫して、けれどもせっかく書いたんだから再利用しようと中学生ではなく高校生が書いた劇中劇にしてくっつけよう。そのための辻褄合わせに真ん中合わせたのが真相っぽいです。
だから思い出しながらつっかえつっかえ語ったはずの物語にそれっぽい描写がなく、前半の密度や世界観に対して後半のいい加減ぶり、それも劇中劇ではなくてメタ的な小説全体としての低迷に繋がってるのではないかと思います。
勝手な想像ですがこの作者は、多分次書かない、書けないんじゃないかなーとは、こればかりは勘ですが。
ここまでたっぷり書きましたが、これがマジで、題名伏せないで発表してた場合、私は社会的に抹殺されると思います。
これまで稼いだPVの軽く百倍はアンチのコメントが溢れ、どこかの誰か、高確率で文化祭フェチあたりから個人情報が漏洩し、こんなにも可哀想な作者が苦しい思いで書き上げた大賞をボロクソに叩いた罪人として焼き殺されることでしょう。
そしてそれを恐れるがために、大賞を与えなければならなかった審査員の方々、その心中、お察しします。
どこかの解説動画で昨今のZ世代と言われる人種はとにかく場の空気を読む能力に長けているとのこと、それを考えればこの手の誉めなければならない作品を敏感に嗅ぎ取って抹殺を回避、大賞となるのは必然だったのかもしれません。
同調圧力に屈したなろう系しかり、前回感想書いたアニメ化時原作改変前提の小説然り、前々回書いたヒロイン死んでるんだから泣けよオラ然りです。
アメリカのエンターテイメントがポリコレに沈んだように、日本もそうなっていくんだろうと、この作品読んで思いしらされました。
総評としては、もはや大賞を決めるのは小説単体での質ではなく、周囲における場の空気の読み方云々、小説書いてる暇あったらTwitterでもやってろ、です。
きっとこれからこういった流れは加速していくことでしょう。
未来は暗いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます