第8話 行方
イザナキと官女が心中したという噂は神々の間に瞬く間に広まった。使われた武器が天之瓊矛だということも明らかになり、その夜イザナミの名を何度も呼ぶイザナキの声が聞かれていたことも伝わった。そのことから神々は、いつまでもイザナミを忘れられないイザナキに官女が嫉妬して無理心中を図ったという話を吹聴した。その前に参拝に訪れた二人のことを噂する者もいた。素戔嗚にはそれが誰だかわかっていた。しかし、天界のどこを探しても、既に居祈と辰巳の姿はどこにも見当たらなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます