梵ぽんずという人間②
質問②:自分の事を間抜けだなと思った事はありますか?
「あれ? なんでやろ、マウスが反応せぇへん……」
画面を見ながらマウスを動かしてみるも、カーソルが全く動かなくなった。右に転がしても、左に転がしても反応しないので、私は隣の席にいたTさんに声をかける。
「Tさん、どうしよう。私のマウス壊れたかも」
「えぇ〜、いきなりやなぁ」
「そうやねん。さっきまで機嫌良く動いてたのになぁ……」
私はブツブツと小言を言っていると、Tさんは笑いながら「梵さん、手元見てみ!」と声をかけてきた。
「手元? なんで手元……あ」
私は唖然とした。手を添えていたのはマウスではなく、上司から貰った蜜柑だったからだ。
「えぇ……。なんで蜜柑?」
「いや、こっちが聞きたいわ」
私は心の内で、なんでマウスじゃなくて蜜柑を掴んでるんやろうと思いながら、蜜柑の皮を剥く。
「みかん、うま」
「バイオハザードの『かゆい、うま』みたいに言わんといてくれる?」
私はTさんと一緒に雑談した後、「きっと疲れてるんやろ。今日は早く帰りや」とTさんが促してくれたので、私は残業せずに帰る事ができた。
お堅い文章からふざけた文章まで書く私だが、たまにこういう事がある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます