朝の戦い

息子はとにかく朝が苦手である。


結構ギリギリですけど??

と、思う時間に起こしても起きては来ない。

なんなら、その1時間前に彼の目覚まし時計は鳴っているし、

その目覚まし時計はベッドの横にあると2度寝してしまうからと、離れた場所に置いてある。

それでも彼は、目覚まし時計を止めた後、再びベッドに戻り、心地の良い二度寝につく。


そして、本当にギリギリという時間に再度起こしに行くと、


「なんでこんなにギリギリに起こすんだ?!」

「こんなギリギリに起こされる俺の気持ちを考えろ!」


理不尽極まりない怒声が響く。


「もう学校に行きたくない」


いつものように呪禁を唱える息子。

先に出発する小学生の妹を送り出すため、一旦家を出る私。


10分後、不機嫌丸出しの息子とすれ違い、とりあえず今日も無事に学校に行った事に安堵する。

学校に到着してしまえばニコニコなのだ。


家路につき、リビングに足を踏み入れる。

不快感に襲われる足元。


くそーーー


水こぼしたなら、拭いていけ!!


くそーーー


筆箱を忘れてるじゃないか!!


くそーーー


なんなら、そこに転がっているのは弁当箱だ!!


朝の戦いはまだ終わらない。






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