W3 マーガリンタワー

第13話 潜入

モコロー一行は森の奥にある黄色いレンガの塔の前にやって来た。

この塔は乳製品を製造する工場らしい。


「次の電化製品エレキヘリテージは、この塔にいるのか」

↑ロック


↓ナル

「そうみたいだねぇ。早く倒して烏帽子を持って行こう」


5人は塔の中へ入ろうとしたが、入り口の前に何か書いてある。


「ん、この塔は関係者 以外入っちゃダメなのか…」


「えぇ、じゃあ従業員に烏帽子を取ってきてもらう?」

↑モコロー


「いやぁ、まともに聞いてくれないだろ多分」


↓セレナ

「もう夜ですし、今日は野宿するしか無いですね」



◇◇◇



彼らは塔の前の雑木林にテントを張って、塔の様子を窺い始めた。


牛乳とアンパンを持ちながら。焚き火は特に意味は無い。


「このノリなんなん」


ロックが尋ねたが、モコローが彼の口元に指をつけて遮る。


「張り込みだよ。あの塔へ侵入するためのね」


「お前そういう事は結構拘るタイプなんだな…」

「それほどでも」


「褒めてない(テンプレ)」





「やぁ君たち、そこで何をしているんだい?」


突然誰かから声をかけられた。


「「誰?」」


「俺」


「「だから誰だよ」」



「俺の名前はエレキッド。あの塔に侵入し秘密のレシピを取ろうとしている者さ」


「目的言って良いのかよ!」


「良い!」

「えぇ(困惑)」


目のついた稲妻・エレキッドが言い続ける。


「あの塔は常に警備員が徘徊している。侵入するのは俺ですら困難だし面倒だ。

だから作戦がある」


「どんな作戦ですか?」

↑セレナ


「君たちを囮にする」


↓ロック

「清々しいほどクズだな!」


「俺は常に強い者の味方だ。そういや君たちは何の目的があってあの塔に侵入するんだ?」


電化製品エレキヘリテージっていうグループの人を倒すため」


モコローがエレキッドの耳元で囁いた。


「くすぐったい!」


「ごめんて」


「えーでー、なるほど。つまり戦いに行く訳だな?」


「まぁそんな感じ」


「それなら話は違う。俺も戦闘は好きだからな。観戦させてもらうぞ?」


「え、まぁ良いけど」


ロックの許可を得て、彼が張り切る。


「君たち、俺について来い」





◇◇◇




塔の入り口に立つモコローたち5人とエレキッド。


「もし君らが危なくなったら、俺は逃げるから安心しろ」

↑エレキッド


↓ロック

「逃げられて たまるか」


「入り口は扉が無いんですね」


セレナが言うとハンマードが嘲笑った。


「無言で笑うの普通に やめてくださいね。何が面白いんですか?」


「ふぇっw」

↑ハンマード


「テメェいつか必ずブチ●すからなハンマード野郎」


「ぇっ…」



「とりあえず入ってみようか」


モコローが足を踏み入れる。





ガッッッッ

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