第6話 皆んなの勝ち

レンジは何かを思い出すと、モコローに向かって炎の弾を飛ばした。


「やべ、戦っている途中なの忘れてた」

「論外すぎる」



レンジから飛んでくる炎の弾を避けるモコロー。


「ほほう、恋人の作り方を教えてやった俺に攻撃すると言うのか!師弟してい関係を破壊するつもりだな⁉︎」


「俺は師弟関係を犯んだよ」

「寒いギャグだな!」


「そういや寒い季節なのに薄着してる人好き」

「俺は君の対人関係の壁の薄さが心配だ!」


「壁の穴が心配?」

「知らん!!!!!!」


「いやそこで諦めんなよ…」

↑ロック



↓ナル

「(僕だけ会話に混ざれてない…忘れられてる?)

ね、ねぇロッk」


「なんだよッ(半ギレ)」


「エッ、すみません」



「うおおおおォォォォォォォォォォォォォォォォォォ、熱くなってきたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


モコローの頭から燃え上がる炎が、より大きく熱くなった。

レンジもやる気満々だ。


「さぁ今度こそ戦うぞ、モコロー!」

「相手してやる!」


「そういや相手って単語なんかエロくね?」

「意味不明な発言するなよ」

↑ロック


「ぱあの音も出ないな」

「なんだよ“ぱあの音も出ない”って。ぐうの音も出ないだろジャンケンしてんのかよ」



「ロック!!!!!!」

「な、なんだモコロー」



「どけ」

「辛辣すぎる」


↓ナル

「さすがに…そろそろ戦い始めない?」

「すまない!」


「とまぁそんな感じだ。じゃあバトルスタート」

↑レンジ


ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


「「「え、音ヤバ」」」



レンジの放つ炎の弾が飛び交う中、モコローは1人じっとしている。


「あいつ動いてねぇぞ」

「何する気なんだろうな」

「かっこよ」



「ファイヤー爆発だァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


ズドォォォォォォォォォン


レンジから、まるでドラゴンのような炎が放たれた。


モコローはドラゴンのような炎に囲まれながら喋る。


「俺は、外側だけが熱い訳じゃない。内側だけが熱い時があるのだ…」

「何言ってんだコイツ」


「フレア爆発だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


ズドカァァァァァァァァァァァァァァン


一瞬にして周りの木が全て燃え、地面が黒くなった。


「やはりモコローは強いな…鍛錬してなきゃ太刀打ちできねぇぜ。勃ち打ちも無理だったかもな」


レンジの腕に火の粉が集まると、その腕を思いっきり振る!


モコローの方も、全身に火の粉を集めて突進した。


ドシュッッッッッッ


お互いがお互いの攻撃を相殺している。


ズバァァァァァン


空から突然、雷が落ちてきてモコローを感電させた。

レンジの攻撃らしい。


「ハハ引っ掛かったな。ま俺は触手を穴に引っ掛けるんだけどな」


「そうなのか!」

「返しが適当になってんじゃねーか」


モコローはレンジに向かって炎の弾を吹く。


レンジが向かってくる炎をパンチで破壊。




その直後、背後から炎の弾が飛んできて彼の背中に直撃した。


「ブハッッ⁉︎」


バタン


彼は倒れてしまった。


↓モコロー

「俺の勝ちだ!だが君の負けではない。皆んなが己に勝ったのだ。俺だけが勝っているように見えているだけで、君も勝ったのだ!」


「し、師匠…。

そういや変な烏帽子拾ったから持っていけ。正直持ってても邪魔だし欲しいんだろ?これ」

↑レンジ


「この流れで渡すもんじゃないだろ…」

「おぉサンキュー!」


ナルがレンジの持つ烏帽子を取ると、どこかへ しまう。


「よし、1つ手に入れたし引き続き烏帽子を探していこう」

「そ、そうだな…」


「夢のアイスキャンディーのプールが近づいてくる〜!」

↑元の姿に戻ったモコロー


↓レンジ

「なんか俺疲れたんだけど、良い休憩場所無いか?」


「この近くにペンションがあるから、そこへ行きな」

↑ロック


「あざぁす」


レンジは雑木林だった場所を歩いていった。


モコローたちも、次の電化製品エレキヘリテージの待つ場所へ歩いていく。

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