彼女を寝取られた俺は新しい彼女と楽しく過ごしたい
@kana_01
第1話 プロローグ
新作始まりました。楽しく読んで頂けると嬉しいです。
いつもの様に最初はスローなので、宜しくお願いします。
―――――
俺、柏木悠斗(かしわぎはると)。都立大橋高校に入ったばかり。この前やった体力測定で身長百七十二センチ。中学の時より少し伸びた。髪の毛は短くしている、洗うのが面倒だから。
顔ちょいイケメン…と自分では思っている。頭は親譲りで良い方だ。趣味読書、お父さんの勧めで小学校入った時から隣街の道場で武道を習っている。
俺には中学二年の時から付き合い始めた彼女がいる。渡辺優子(わたなべゆうこ)。この前の体力測定で身長百六十センチと言っていた。
肩まで有る艶やかな髪の毛。ぱっちりとした目、スッとした鼻筋でプルンとした可愛い唇。胸は普通…そう普通です。街を一緒に歩いていても他の人が振り返る位の可愛い女の子。
そしてもう一人、中学校からの親友、中山大吾(なかやまだいご)。身長百八十五センチのイケメンだ。中学時代からバスケしている。
この辺は学区域の関係で俺と優子が同じ小学校、大吾が別の小学校だけど、中学は私学でない限りみんな同じ中学校に行く。
そして三人で考えて適当に進学校で家から近いこの都立大橋高校に入学した。ここは学年毎に一クラスだけ理数科という特別進学クラスがある。
五百点満点で四百九十点台後半を競っている連中だ。俺、いや俺達には関係ない。だから俺達三人は普通科だ。クラスは残念ながら三人一緒になれなかった。俺と大吾は1Aなのに優子は1Bだ。
俺と優子は、駅は同じだけどお互いの家は、駅前の信号で俺は真直ぐに、優子は右に曲がって行く。歩いて十分位離れている。大吾は学校の最寄り駅から見ると反対方向に三駅だ。
だから優子とは駅の改札で待合せて一緒に学校に行く。今日も二人で登校しながら
「悠斗、GWはどうするの?」
「うん、そうだな。どうしようか。優子のしたい事でいいよ」
「私が聞いたの」
「じゃあ、いつもの通りで」
「分かった」
いつもの通りと言うのは、俺の部屋でゴロゴロしているか、公園に散歩に行くか、優子のウィンドウショッピングに付き合うか位だ。
二人共これと言った趣味は持っていない。俺は本を読むのが好きだけど、優子はファッション雑誌を読むくらいだ。
「おはよ、悠斗、渡辺さん。いつも仲良いな」
「当たり前だよ。中山君」
そう言って、優子は俺の手を握って来る。
「あははっ、夏が来る前に焼け死にそうだな」
「大吾、GWはどうするんだ?」
「いつもと同じ。家の手伝いだ」
「そうか。大変だな」
「小さい頃からやっていれば当たり前になって来る」
大吾の家は八百屋をしている。中学の頃、大吾の家に遊びに行った時、八百屋と聞いていたから、町の八百屋か位に思っていたら、ちょっとしたスーパー並みに大きかったのを覚えている。
俺と優子はさっきの話の続きで、
「優子、でもせっかくのGWだしテーマパークでも行くか?」
「うん、いいよ。でも早起きしないといけないね」
「だったら、俺の部屋に泊って、そのまま行けばいいじゃないか?」
「ふふっ、いいの。梨花ちゃんに怒られない?」
「何とかなるだろう」
「だったらいいけど」
「おうおう、仲が良い事で」
「大吾だってモテるじゃないか」
「俺は、まだそっちは興味ないんだ」
そんな話をしている内に学校に着いた。昇降口で上履きに履き替えると教室に向かう。1Aが手前、1Bがその隣だ。
「悠斗、じゃあ、お昼にね」
「ああ」
そんな感じで俺達の朝は始まって行く。そしてお昼は、三人で学食で食べて、放課後は、大吾はバスケ、俺と優子は帰宅部だ。
そうして過ごしている内にGWに入った。
GWの初日は、二人でウィンドウショッピングしたり、最近ショッ出来たピングビルに行って楽しんだ。
そして一度、優子の家に行ってお泊り道具を持って俺の家に来る。中学二年からの付き合い始め、今は恋人同士。だから俺の家族も優子の家族も公認の仲だ。
優子の家に一度上がると彼女の部屋に行った。まだ午後三時。隣の部屋の妹の陽子ちゃんは帰っていない。ご両親もいない。
「優子」
「どうしても?」
「今日の夜は無理だし」
「仕方ないなぁ。午後五時までだよ」
「分かった」
ふふっ、こんな関係になってもう一年半が過ぎた。二年の夏に色々有って、付き合い始め、その年のクリスマスイブに初めてをあげちゃった。
始めドキドキしてほんと、どうすればいいのかと思っていたけどどうにかなった…のかな?
それからは、何となく普通にお互いの気持ちのままにする様になった。私も悠斗も何も分からないままにただ自分の欲求に従ってするだけ。
でも慣れてくると段々感じ方が違って来た。悠斗も同じようだ。だから初めてと違って、今はとても気持ちが良い。
偶に、本当に偶にだけど、気絶するのかと思う位の気持ちの高ぶりが有るけど、良く分からない。
始めてからもう二時間。洋服を着ないといけない。
「悠斗、起きよ」
「えーっ、まだいいじゃないか」
「お母さんと陽子が帰って来る」
「仕方ないかぁ。じゃあちょっとだけ」
悠斗は、それから少しだけ私に好きな事をして私も…して起きる。いつものパターンだ。
お母さんが帰って来ている。妹の陽子はまだの様だ。一泊分と明日のお出かけセットをバッグに入れると一階に降りて
「お母さん行って来るね」
「優子、気を付けてね。悠斗君に我儘言っては駄目よ」
「はーい」
お母さんはある程度、私と悠斗の関係を知っている。だから、悠斗がいない時、
「しっかりと避妊する事。あと夢中になり過ぎない事」
「分かっている」
でもそんな事言っても失敗はある。まだ何も知らない年齢だ。
俺達は、歩いて俺の家に着くと、まだ夕飯の時間になっていなかった。家に着いて玄関を上がると
「ただいま」
「お邪魔しまーす」
「お帰り。優子ちゃんいらっしゃい。お母さんから聞いているわ。夕食出来るまで悠斗の部屋で待っていて」
「私、手伝います」
「そう、じゃあお願いね」
俺は、一人で優子のお泊りセットと着替えが入っているバッグを二階の自分の部屋に置くとベッドの上に座った。優子の奴手伝うなんて言わなければいいのに。
でもあいつも今日は泊めて貰うんだし、気を使っているのかな。仕方ない俺もダイニングに行くか。
下に降りて行くと母さんと優子がおしゃべりしながら楽しそうに食事の支度をしている。何となくそれを見ていると、もし俺が優子と結婚したらこんな風になるのかな、なんて思ってしまう。先過ぎて冗談にもなら無いけど。
少しして、妹の梨花が帰って来た。玄関を上がって来ると
「お兄ちゃんただいま。あれ、優子さん居るの?」
「ああ、明日一緒にテーマパークに行こうと思ってな。朝早いからうちに泊まる事になった」
「ふーん。夜は静かにしてくれるの?」
「一応その予定」
「じゃあ、イヤホーンして寝よ。私バッグ置いて来る」
読まれている。
夕飯になった。お父さんはいつも遅いので、四人で食べる。女性三人と俺一人だと結構圧迫されるけど、優子が来ているから仕方ない。
食事が終わった後は、優子と梨花が一緒にお風呂に入った後、俺が入った。当たり前か。でもベッドは一緒。もう親も公認。でも明日は早いから、抱合っても、あれはしないで寝た。
―――――
次回をお楽しみに。
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。
感想や、誤字脱字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます