キンメル死ス!!
私の名はハズバンド・キンメル。
栄光の太平洋艦隊総司令だ。
今回はJAPに鉄槌を下すために真珠湾を出港。
世界のBIG7のうち、合衆国海軍が所有するBIGガンを全て出撃させてた。
JAP如きにはオーバーキルだろうが、敵もBIGガンのナガト、ムツが居る。
完膚亡きまで敵を滅ぼすなら倍の戦力で討伐するのは当然だ。
我が合衆国に噛みつくなぞ、絶対に許すなと偉大な大統領命令もある。
旗艦バージニア号のバコダマストで兵士の炒れる午後の紅茶が美味しい。
これが彼の飲む最後の紅茶とも知らず、彼はノンビリと太平洋の荒波を眺めてた。
上空にJAPの偵察機が飛来。
急いで迎撃機を上げるが・・・。
おかしい・・。
敵が速いぞ。
我がヤングボーイズが乗る迎撃機グラマン戦闘機を遥かに凌駕する速度で、
我が艦隊をコケにして悠々と偵察してる。
まあ良い、敵に我が艦隊の威容を魅せてあげようでは無いか!!
我が偵察機も発進し、敵艦隊ミユ!の通報と共に無電が途絶えた。
どうやら迎撃機に撃墜されたのだろう。
方位は判明したので、空襲部隊を空母4隻から発進。
約250機の大編隊を見送り、我等の速度を上げ敵艦隊へと進撃。
怒涛の大編隊が水平線の彼方に消え、我等も速度20ノットで進む。
・・・おかしい・・。
進撃した我が愛すべきボーイズから敵発見すら無電が入らない。
どうやらジャミングの無電妨害に逢ってるみたいだ。
仕方ない。。
「我が空襲部隊と通信不能。敵は強力な無電妨害をしてる。
我等も敵を撃つべく、速度を更に増速。
敵を発見次第ただちに攻撃せよ。」
私は人生最後で愚かな命令を下してしまった。
彼方に敵戦艦らしきモノを見たのが私の人生の最後だった。
距離、およそ45000m。
まさかそんな距離で砲撃するとは・・・。
かすかに見える敵艦は距離の割には巨大に見えた。
こちらはまだ砲撃不可能なのに・・。
蒼空から火の球を見たのが私の最後。。。
その後は・・・。。。
殺戮の嵐だったそうだ。
私は旗艦と共に深海に逝ってしまったのだ。
ハズバンドキンメル 、御年59歳の人生だった。
だが彼は最後の艦隊決戦で敗れた幸運を知らない。
生きてれば更迭される人生になったのだから。
太平洋艦隊を潰した愚将として・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます