別れの餞。への応援コメント
読ませていただきました。
「へー、深圳ってそういう町だったのか」と思ったのは私の中ではハイテク企業のある町、というイメージが強いからです。
しかし売春マンションに住む(普通ではないだろう)男の、性癖が普通ではないだろうことは容易に想像がつき(というより職業も普通ではないのだろう。蛇頭や青幇みたいな)、餞に自らを晒すというのは、随分と優しいものだなあ、と思いました。まあ、この後売っぱらっちまおう、みたいな展開もあったりするのかもしれませんが。
おそらく、出会ったばかりの劉は「わたし」にもこんな顔を向けてたのでしょうね。忘れてるのか、記憶から消しているのか。
文章、流麗でとても読み心地よかったです。読み足りないというか、物足りない感があったのはもう少し浸っていたかったからかもしれません。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
お褒めいただき、ありがとうございます。
少し非現実的な世界を書いてみましたが、楽しんでいただけて何よりです。
ありがとうございました。
別れの餞。への応援コメント
方角企画から失礼いたします。
濃密でそれでいて堕落していて、まさしく大人な作品だと思います。少し人を選ぶ題材かもしれません。
私が普段なかなか読むことのない雰囲気の作品でしたが、文章がお上手でするすると読めました。
読んでいて、「劉」には「わたし」と同じような関係性の女性が他にもいるのではないかという気がしました。
方角は、北西か北北西かというところだと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご感想ありがとうございます。わたしは北(エンタメ)を考えたこともなく西方向(純文学)だと思って書いていましたので、今回、この企画に参加して勉強になりました。
ありがとうございました。
別れの餞。への応援コメント
フィンディルさんの企画より拝読いたしました。
中国系、アングラな世界、私が普段読むものとは遠いものでしたが、スムーズに読めました。
このスムーズさは各種感情の動きがきちんと整理されていて、ストーリーラインがしっかりしており、特に共感がなくとも理解のできる物語に落とし込めているからかなと思いました。
読み味としては真北で通じる感覚があります。傾くとして北北西に行くかどうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
みなさま北方向、若干西を感じていただいているようで、北成分皆無だと思っていたわたしには良い勉強になりました。ストーリーラインを褒めて下さってありがとうございます。嬉しい限りです。
別れの餞。への応援コメント
美しい言葉と流れるような文章に惚れ惚れです。
他の方のコメントも拝見すると、なるほど純文学一本というのも納得でした。
ですが、初めの場面の何やら怪しい場所に踏み込むこれからどうなる感や、見せつける性癖がある男というキャラクター、しかもそれについていく主人公、更には視線だけで別れを告げる所など、最高でした。
自分なら絶対に書けない文章や物語なので、とっても羨ましいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
お褒めいただき、嬉しく思います。
今までエンタメを考えたことがなかったので、読者さまよりご指摘をいただいてびっくりしました。
何にせよ、こうして素敵なご感想をいただけるのであれば、どちらの方向でもいいかな、と思っている次第です。
ありがとうございました。
別れの餞。への応援コメント
本土回帰前後の香港でしょうか。
華やかさと猥雑さ、貧しさが同居する街の描写や同じ広東省でも中国本土に含まれる深圳との格差の描出が鮮やかです。
ただ、そこが劉という男性(恐らくは香港人なのでしょうが、日本人のヒロインの目線でも彼の背景の詳細は分からない)の闇ではあるのでしょうが、彼の行為は明らかな子供への性虐待、搾取です(恐らくはブローカーと話をつけて引き合わされたであろう少女は演技としてすら全く行為を喜んでいません。この少女にとってはヒロインの同席も含めて全てが大人からの理不尽な虐待です)。
本質的には同時代に内外で非難された日本人男性たちの東南アジアでの買春ツアーと変わらないので、個人的には耽美なストーリーとして受け止めることが出来ませんでした(むろん、ヒロインの中でも後ろめたさや罪悪感、劉との不毛な関わりへの堆積された絶望感があったからこそこのラストなのかもしれませんが)。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りの世界とテーマがベースになっております。
また貴重なご意見ありがとうございます。
別れの餞。への応援コメント
こんばんは。
性癖! ヒニヨルは何でも受け入れようとしてしまう性格なので、楽しく拝読しました(笑)
誰かに見られながら、というシチュエーションは未経験ですが……若ければやってみたかったかもしれないなぁ😆今はもう家人にしか裸は見せられません(笑)
限りなく純文学作品だと思いますが、好奇心、未知の体験という点で読者がワクワクするようなエンタメ感がありますね。
世界観が、犀川ねえさまらしくて素敵でした。
なんとなく、純文学は一方通行のような、読者を置いてけぼりにしながら物語が進んでいくイメージです。
コメント欄も色々と皆さま仰っていて楽しいですね。
ここで某人の話を出すのもアレなのですが(笑)そういう点でもとても主人公の「わたし」に共感できました😌
作者からの返信
こんばんは。公募向け?テイストで書いてみたので、いつもよりエッジをきかせたのですが、ただのえちえちな小説でしたね笑
純文学・エンタメの話、みなさん色々なご意見をお持ちで興味深かったです。とても勉強になりました。
別れの餞。への応援コメント
度し難い性癖の男ですが、「沼の中で」を見た後だと「ノーマル」に思える不思議!!
其の不健全な愛の終わる瞬間を自覚させられる、これすらも此の男の「性癖」なんでしょうな
多分にわたしと別れても、平然と新しい「観客」役の女を見つけるのでしょうね
わたしには手を汚してでも意地を見せて欲しいですが、其れすらもまだ彼に感じている「愛」が邪魔をするのでしょうか?
作者からの返信
たしかに「沼の中で」の方がヤバいですね。
こちらは現代ドラマ色が強いですが、あちらはホラーめいたエロゲー話ですし。
仰る通り、劉は新しい「観客」を見つけるのでしょう。
もしかしたら、その少女が新たなる「観客」なるのかもしれません。
かつての「わたし」がそうであったように。
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こんにちは。
近況ノートの話題について、こちらで失礼をいたします。
純文学以外の何ものでもない、と思っていたのですが、生島治郎先生の『黄土の奔流』シリーズ。ああいう冒険小説を思わせる一面があり、そういう意味ではエンタメ風味あり、なのかと思いなおしました。
純文学であることは大前提なのですが、いつもとは異なる側面から、面白い読み方をさせて頂きました。ありがとうございます。
また、近況ノートほかにてご参照頂く際にはこちらのコメントはご自由になさって下さいませ。
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。
豆ははこさま他、皆さんのご意見を伺うに、わたしの作風は「エンタメよりの純文学」もしくは「どちらも中途半端」という感じだとわかりました。
こうして自分の以外の人たちに聞いてみると意外な発見がありました。
ありがとうございます。
別れの餞。への応援コメント
こんにちは。方角企画からきました。
濃厚なストーリー、素敵です。
不健全な関係で、それでも「わたしの男」と呼ぶ程度に愛を持っていて、その相手にいいように使われていることを自嘲しつつ、彼が見せる自分以外の女への執着に嫉妬してしまう。
リアルな『おんな』が描かれているな、と思いました。
面白かったです。
方角は北西か北北西くらいかと思います。
ストーリー自体は筋道立っていて分かりやすく(インモラルではありますが)、古い椅子のガジェットが効果的に盛り込まれていましたので、北向きの要素に感じました。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
純文学一本の人間で、これまでエンタメを意識してきませんでしたので、読んでいただいて新しい観点ができました。
ありがとうございます。
別れの餞。への応援コメント
あぁ……こういう春……! と読み終えてから気付きました(遅い……)
主人公が香港から深圳に移動した時の感情、日本人が香港と中国を移動したら確かにこう思うだろうなぁととても共感しました。すこしだけ仕事で中国に滞在していたので、英語が当然のように書いてないと不安だったなぁと懐かしく思い出したり。
官能的な描写が純文学の香りを増幅させていて、ドキドキしながら読み耽りました。
犀川さん、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
>英語が当然のように書いてないと不安だったなぁ
わかります。文字がまったく読めないと不安になりますよね。
お褒め頂きありがとうございました。