すきな色がわからない

ゆきのともしび

概観


わたしは15歳で摂食障害になった。


それから10年ほど、摂食障害だと思って生きてきた。


最中は、本当にいろんなことがあって、

よだれと鼻水を垂らし、泣き叫んで、包丁を持ち、警察に電話をかけたこともあった。




ちがう

わたしはこうしたいんじゃない



体重が増えたのに、なんにもたのしくない


みなと同じようにパンケーキが食べれるようになったのに、全然うれしくじゃない



パートナーはそのままでいいよって言ってくれるのに、どうしてわたしはくるしいの?






摂食障害は、表面的には食べることでごちゃごちゃ大変になることだが、本当はそこではない。


そのとおり、本当はそこではないよと一定数のひとは言い、

「自分を受け容れられるように」

「ありのままの自分で」

「のんびり、無理しないで、ひとと関わろう」

と、言う。

素敵な笑顔をもって。




わたしにとって、これらは呪いだ。


それでも穏やかになれないわたしは、いったいどこへ向かえばいいのか?



このくるしみは、いったいどうやったら消えるのか?


それとも、わたしがなにかからはみ出してしまっているだけなのか。



少数の中の、さらにはみ出しもの?





いろいろなたたかいを、これから書いていこうと思います。






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