嫁と間男の怪しいやり取りを発見!「ちょっとふざけただけ」と惚ける嫁を徹底追及!すると嫁がスマホを粉々に叩き割った
天狗のカミカザリ
第1話 浮気の兆候
ある日、夫婦共有のパソコンを使っていると嫁のフォルダーの中に緑のアイコンがあった。そういえば3ヵ月ほど前、嫁のスマホの液晶が割れて「文字が打てない」と騒いでいたのを思い出した。
おそらく買い替えるまでの間、パソコンでLINЁをやっていたのだろう。
ここ最近、夜の方がちょっとご無沙汰だったので「もしや?」と俺は疑っていた。
ドキドキしながら覗いてみると、ママ友やパート先の同僚とのやり取りなどばかりで特に怪しいものはなかった。
ホッとしながらも更に見ていると、ケイスケなる男とのやり取りを発見。
俺は恐る恐るそのチャットを開いてみた。
『まさかジュンちゃんの旦那さんがケイスケくんとは知らなかったよ~
こんな偶然あるんだね!』
『おれもビックリしたw
てかユウコちゃん全然変わってないね!うちの嫁さんより若く見えるよ~』
『またまた~お世辞言ってもなんも出ないよ~笑』
『ほんとほんと!高校の時と全然変わってない
まだ制服着てもいけるんじゃ?』
『え~無理無理 笑』
『ユウコちゃんの制服姿思い出すな~
おれ結構ガン見してたからねw』
『そうなの?高校の時ケイスケ君って彼女いたよね?』
『まあいたけど
ほんとはユウコちゃん狙いだったんだよね』
『え~またまた~笑』
LINЁにはそんな二人のやり取りが残っていた。
どうやらママ友の旦那が高校の時の同級生だったようだ。
偶然ばったり再会したという感じだろうか。
パソコンを触る指先が震える。
心臓もドキドキしっぱなしだった。
チャットの日付を見るとだいたい4ヵ月くらい前。
出だしから不穏な空気が満載じゃないか。
それから二人は近況報告や日々の出来事のやり取りをしていた。
だが徐々にふざけ合いながら下ネタが増え始める。
『疲れたな~ユウコちゃんに癒してほしいな~w』
『え~そんなこと言われてもな~』
『なんかやる気が出る写メでもあればな~w』
『え~じゃあ特別ね 笑』
そんな返事をした後に嫁が胸の谷間を写した画像を送っていた。
その後もたびたび際どい画像を撮って送っている。
しかもそれは段々と過激になっていっている。
浮気を疑ってはいたが、実際に目の当たりにするとかなりショックだ。
今すぐ嫁を問い質したい気持ちを堪えて俺はLINЁの続きを読んだ。
チャットの内容から、まだ二人で会ったりとかはしていないようだ。
しかも1ヵ月経ったあたりでそのやり取りはぱったりと途絶えていた。
もしかしたらメールのやり取りに変えたのか、それとも他のチャットアプリを使っているのか?
とりあえず俺は残っていたLINЁのチャットをキャプチャして保存した。
◆ ◆
それから注意深く嫁を観察していたが、これと言って怪しい行動はなかった。
帰宅すれば夕飯だってちゃんと用意されているし、家事や子育てに手を抜いている様子はない。
ただ昼間何しているかまでは把握できない。
興信所を雇おうかと考えたが、まだ確証はないのでやめておいた。
それでもスマホを肌身離さず持つようにはなった気がする。
もしかしたら俺の勘違いって事もあるかもしれないけど。
一度だけ「風呂場までスマホ持っていかなくてもいいんじゃない?」と俺が聞いたら「前からそうしてるけど?」と言われてしまった。
俺が注意して見ていなかったから気付かなかっただけだろうか?
さすがに俺も苛立ちが募ってしまった。どうしても我慢できなくなり、例の男とのLINЁのやり取りをプリントアウトして嫁を問い詰めた。
「おまえこのケイスケって男と浮気してるだろ!?」
最初、嫁はチャットや卑猥な画像を見せられ動揺していた。
でも何を思ったのか、急に態度をガラリと変えた。
「そんなのちょっとふざけてただけじゃない?ムキにならないでよ」
「ふざけてたって……普通こんな写メ送るか?」
「だからその場のノリみたいなもんだって。顔とか写してないんだからいいじゃない」
嫁は完全に開き直っていた。
昔から口喧嘩では敵わない。
「じゃあスマホ見せてみろよ」
俺は敢えて低い声でそう言って、嫁の前に手を差し出した。
◇ ◇
作品数がゼロになってしまったので……
短めの話になるとは思いますが取り急ぎ書いてみます。
もちろんオリジナルです。
by 天狗
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