第2話めんどくささ、加速。
やっぱりこの人めんどくせえ…。
そう当時、目の前のキャサリン(※会社PC。命名私。)を見つつ相手が「私さんもっと簡単に出来る方法あるっしょ?」と仕事効率化を煽ってきやがる…。そして「私さんなら教えんでも何とかできるから!基本はできてる!あとは応用!とりあえず3時までにできるね?」と謎の期待をかけられる。つらたん。
相手、能力めっちゃ高いから…本人「俺頭悪いからwww」とかフカしてやがるが地頭ちょうぜつ良いし。そして能力高いゆえにめっちゃ拘る、果てが見えねえ。この前納品する商品の画像のプリント位置をメッッッッチャ微調整しまくってたし…個人的にゃうちゅー猫の顔になった。イヤスゲー仕事に対して真面目なんだろうな、普段は面白いことしか言わんのになこの人。
んで。仕事が終わり。
や、業務が終わったのは私だけ(※時短勤務)なんだが。すこーし、だけ雑談に付き合ってくれてた相手、ぷらいすれす。ちなみに自分の気持ちを認めたのはつい最近だ。ゆえに上記の(めんどくせえ…)とうちゅー猫の顔になってた私はまだ純粋に(めんどくせえ…)としか思ってない。そりゃ話してて楽しいのは楽しいからぷらいすれすと思ってたのもホントだが。
とりあえずなあ。
この人めんどくせえのに人たらしなのよ。
コミュ力おばけだわまじ。
ずーっと冗談ばかり喋るのにそれでいて厳しい時はスゲー厳しい。主人公泣く。ガチ泣きする。そのくせ頑張ったら褒めてくれる。心配しないとか言うのに困った時にメッッッッチャ頼りになるとかなんなん。問題解決能力カンストしてる。
そしてその高スペックゆえに仕事が集まる集まる。
業務過多だろまじで…。
と。私こと主人公、出会った当初から思ってました。しかし相手のキャパは広大だった。サクサクお仕事こなしてしまう。しかし疲れるだろうに…。
そう。最初は単なる心配だったんだよこの人仕事量おかしくね大丈夫か!?と。
帰りがけ、疲れた顔を見かけたのも大きいかもしれない。多分、それが地獄へのファーストテイク。
しかし、第1歩を踏み出しただけなので。誰も右足1歩を歩んだだけで先が地獄に繋がると思わんろ。
それから休みの日にあった会社のイベントも(本来私が受け持つ業務では無いので休んでよかったんだがわりと無理言って押しかけて私も参加した。給与要らんと言ったしちょっとしたお手伝い扱いなので社長にご飯奢ってもらうのが報酬だ。新人だし無給で全然良かったんだが社長曰くそうもいかんらしい。ありがてえ。)仕事バリバリバリバリとこなしまくる相手。もちろん2人きりではない。他にもたくさん社員さんたちがいる。そのときも普通に(大丈夫かこの人…)と思いつつ(でも手隙時間にバカ話して相手含む社員の皆さんたちと仲良くなれて楽しいぜッ)としか思ってない。
こちらとしては当時相手は友達のお兄さん感覚である。2つしか違わんかったらもうこの年齢の多様化。敬語は使うが(何せ立場は相手がはるか上である。)バカ話するの楽しいなあとしか思ってない。ないったらない。
きっかけが、あるまでは。
この主人公には夢があるッ!
という訳では無い。ある日夢を見たのだ。相手に抱きしめられる夢。しかし相手、当ててはない。(どことか聞いてはいけない。年齢制限が入ってしまう。)「セクハラじゃない!セクハラじゃないから!」と言われつつ抱きしめられる夢。なんなんだマジで。どうなってる私の深層心理。
初めて大笑いしながら目を覚ました。
ひとしきり笑った後に、(ああ、あの人恋とか愛とかの恋愛対象じゃなくて、それよりも大事な私を理解してくれる人と思っていいんだなあ)と、自身の気持ちが定まったのだった。
…思っていたはずだったんだが。
「私さん髪綺麗だね」
「私さん美人だよね」
…てめええええええええ!!!?
単なる感想なのはわかってますがな!後者なんてちょっと笑ってたような気はするが!しかし相手、お世辞言わん人なんだよおおおおお!本音しか喋らん人なんだよおおおおお。
…一気に意識した。
そこからである。毎日自車警備員のぬいぐるみ。うさぎパイセンへと「好きじゃねーし!」と決意表明をするようになったのは。
そして気持ちを認めるまでの3ヶ月。
帰り道、車の中での締めの言葉は。
【好きじゃねーし!】
第3話予告!
主人公も主人公だが相手も相手だ!おまっ、まじでコレ無自覚なの?おめーはなろうくん(Lvカンスト)かッ!無自覚チートめッ!!(1人に)モテてまじでコレ……ッコレェ!
加速した恋は侵食していく。
(ここでいきなり真面目ぶられても)
次回!「めんどくささ、侵食」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます