第一章 大爆発4

僕はこんな夢をみていた。

3人視点で、僕だけが薄くなっていて皆はいつもどうりに暮らしている夢を。

まるでそれは僕だけが見てる[世界]が違うようなそんな夢を。


────────────────────────


「アニ………キ………ア……アニキ………」

「アニキ!!起きなよ!」


僕を起こす声が聞こえる。


「ん、んんめぐるか…」


そこには僕の弟の廻がいた。


「アニキがこんなに寝るなんて珍しいね、そういえば昨日凄い疲れてたしな。」


おそらくまだ起きて来ない僕を心配して親が起こしに行ってきてと言ったのだろう。


「あ、悪いな廻起こしに来てくれて。」

「別にいいよ、まぁ早くしないと学校送れちゃうよアニキ、それじゃ俺行くから。」


と部屋を後にする廻。


「さて、今何時だ」


とスマホに手を伸ばそうとした時。


「ん?」


体が動かない…まるで布団と背中が引っ付いたように。

なんで動かないんだ…金縛りか?と思うほどに。

何とかしてスマホをとり時間を見た。


「7時、36分、か、やばいな急がないと」


時間を見ていると7時半を回っていた、これはほぼ確定で遅刻だ。

僕は机に置いてある眼鏡をかけてリビングに向かおうと立ち上がった、すると急に倒れそうになった。


「おっと!!」


体の調子がいつもと違うと思いならがも、フラフラな状態でリビングに向かった。

僕はリビングへと向かおうとし階段を降りていた、

半分以上階段を降りた時、僕は立ちくらみにあい階段から足を滑らしてしまった…


「あ、」


「ドン!!」と辺りに鈍い音が響き渡った。


少しして、「アニキ!アニ…アニキ!!ネェ!ダイジョウブアニキ!」と廻の声が聞こえる…


やばいもうダメだ…


僕の意識を失った。


────────────────────────


僕は夢を見ていた。


まるでそこは楽園の様な場所だった。沢山のカラフルな花が咲き、空を見あげるととても綺麗な星や流れ星が沢山あった。

そこでは時計の針がだんだん遅くなっていくような音が響き渡りその場所にずっといられるようなそんな心地の良い場所だった。

現実でもこんな楽園に辿り着けたらいいのにな。


げんじつ、?


そうだ僕は…


そこで僕は夢から覚めた。

────────────────────────


「はぁ!!!」

「夢か…て、いてて、てかどこだ?ここ?」


目が覚めると知らない天井があった。

僕は一体…

そうだ僕は階段から転けてそれから…


「そうか、ここは病院か、」


そう気づいたはいいもののどうしたらいいか分からずただ呆然としていた。


するとしばらくして、看護師さんぽい人が廊下を通ったので声をかけた。


すると看護師さんは驚いた様子で「少し待っててね」と言ってその場を後にした。


しばらくしておそらく病院の先生とお母さんと廻が病室に入ってきた。


「孝〜良かったぁあ〜」

「良かったよ、アニキ」


と横の椅子に座るお母さんと胸を撫で下ろす廻。


そして病院の先生から何があったか説明された。

どうやら僕は[自律神経失調症]という病気で立ちくらみが起き階段から足を滑らしたと説明を受けた。

そして僕が2日間まるっきり寝ていた事がわかった。


「そんなに寝てたんだ。」


と言うと先生が「まぁどこにも異常がないならどれだけ寝てても大丈夫だけどね」と言った。そして先生は「一応検査はだいぶしたけど何処にも異常ない?」


と聞いて来たので僕は「頭が少し痛いぐらいです」と言ったら先生は「頭が腫れてるだけだからそれぐらいなら大丈夫」と言った。


そして先生は「まぁあと少し様子を見てから退院かな」と言ってお母さんに今後どうすかを説明するためにお母さんと病室を出た。


「良かったよアニキもしもアニキがこのまま目を覚まさないんじゃないかって心配してたよ」


と言う廻


「悪いな廻心配かけて」


と僕は言った。





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