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    桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    初めまして、拙作へのご評価ありがとうございます。
    「桜菫抄」。さいかわ投稿時から何度か読ませて頂いて、自分の気持ちをずっと考えていました。主に自分の教養のなさからくる迷いによるものですが…
    他の作品を引き合いに出すことは失礼で恐縮ですが、小学生の頃の自分が江戸川乱歩や夢野久作・小泉八雲などで育ったものですから、このような美しいホラーを読ませていただくと「怪談」を思い出してしまいます。もちろん「怪談」の原著は英語ですから、以前から慣れ親しまれてきた美しい邦訳はすぐれた翻訳者たちが心血を注いで今日まで紡いできたものですが、上月祈様の作品からもそのような和の美しさ・もの悲しさを感じることが出来て、幽玄の世界に迷い込んだような幼少時の懐かしい気持ちを思い出すことが出来ました。
    そして「カタカナ語無し」にこだわられたというところも、日本語の美しさを効果的に引き出されていて、伝統的な心地よさを感じることが出来ました。円城塔先生の訳された「怪談」がカタカナを多用していること(ご本人曰く、常に日本語に違和感を感じられているとのことです)と凄く対照的で興味深かったです。上月祈様が実験と仰られたこの試み、私が勝手に考えた上記のような効果を狙っていらっしゃったとすれば、それは大成功ではないかと推察いたします(作者様の趣旨と異なるようでしたら、大変申し訳ありません)。
    長文大変失礼いたしました。自分が絶対に書けない素晴らしい作品を読むことが出来て、さいかわに参加して良かったなと思っています。本当にありがとうございました。

    >追記
    丁寧にご説明いただき、感謝いたします。伺った内容を念頭に置きながら、また読み直してみようと思います。

    作者からの返信

    諏訪野 滋さま
     コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。

     自分の作品がホラーになったのは偶然で、自身でも驚いております。ホラーが苦手な人間が霊鬼の物を書いたことにです(以前書いた『門松』の本質は人間の怖さなので毛色が異なります)。
     僕の日本語に影響を与えた文豪と呼ばれる人達は、カタカナ語の少なさと漢字表記の多さが共通しました。もっとも、明治以降の文芸は外来語を積極的に取り入れようとする運動の方が大きかったのではないかと推して知る所でもあるので作家次第だと思いますが。
     今ではルビを振るのはとても簡単になった(それはカクヨムの仕組み等が証明していると考えます)、そのはずなのに。漢字は戦前よりも画数が減ってかつ、入力すらも手書きが必須ではなくなったのに。日本語さえ使わずに外来語を使うことに懸念を覚えたのです。

     カタカナ語は元々のスペルが失われてどこの国籍かすらわからなくなります(例として「パン(食用)」はポルトガル語由来、「ズボン」はフランス語由来です)。そうやって、昔からある言葉が平たくのされたカタカナ語に置き換えられて死んでいくのが怖かったのです。盥を読める人間はもう少ないかもしれません、ちなみに「たらい」と読みます。たらい、という言葉も少し古風な語の立ち位置かもしれません。某都知事の記者会見を見たとき、あの言い回しが王道となって益々日本語が消失していくのを怖く思いました。それから、ささやかな抵抗として今のように書いています。

     実験の趣旨は、カタカナ語(外来語)が日常になった現代でこのカタカナ語に対する禁則をどこまで守って違和感のない文章が書けるのかという部分にあります。
     故に、諏訪野さまの見解はしっかりと一致していると思いますし、異なる物であっても意見が攻撃的でなければ歓迎しております。それは、一人の視点には限界があるからで、異なる視点を得られるのであれば自分の成長に繋がるだろう、という考えからです。

     熱意のあるコメントをありがとうございます。
     諏訪野さまの末節の言葉に、この作品を作った冥利を感じます。
     長々と書き連ねてしまいましたが、こちらこそありがとうございました。

    編集済
  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    ホラーでありつつ、その表現や描写がとても美しく、ドキドキしながら読ませて頂きました。
    物語のそのあと、どうなってしまうのか、想像が広がりますね。人ならざるものだからこそ、人を惹きつけてしまうのかも知れません。
    上月祈さん、ありがとうございました。

    作者からの返信

    【未来屋 環】様
     コメントありがとうございます。
    表現などはこだわったところですので、褒めていただき嬉しく思います。

     物語については王道の部分を踏まえつつも、よくあるパターンにならないよう、余韻が広がるように心がけました。
     こちらこそありがとうございました。

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    読ませていただきました。面白かったです。
    特に素敵だな、と思った表現が、

    >節句に振舞われるのは白酒のような気がいたしました。柏餅ではないのです。

    こんな粋な表現があるのか、と膝を打ちました(比喩です、勿論w)

    そのあとの「私の頭を撫でるような具合で」というのも、いと雅!

    てっきり櫛とかかんざしとか何やらの装具を壊して終わり、かと思いきや、そうならなかったのも——そうですよね、安易に人ならざるものに近づいてはいけない。

    作者からの返信

    スロ男(SSSS.SLOTMAN)様

    コメントありがとうございます。
    少しこだわった表現でしたので、粋な表現、と褒めていただいて嬉しいです。

    結びの後、彼がどうなったかを想像していただければ幸いです。
    それでは、失礼します。

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    こんにちは。
    夢でありながらリアリティのある世界。とにかく本当に不思議で幻想的なホラーでした✨

    語りが古典文学のようで、作風ととてもマッチしていますね! 美しい光景を想像しながら読み進めていきました。

    寝ているうちに、フッと黄泉の世界の入り口まで歩いてしまっていたような、そんな作品ですね。振り返ってはいけないけれど、肩に背中に、得体の知れない存在がのっているのは恐怖ですね💦
    読ませて下さってありがとうございます🙇‍♀️

    作者からの返信

    ヒニヨル様
    いつもありがとうございます。

    古典的な語りは得意というよりも好きなのかもしれません。日本語の美しさ。意識して書くとどうにもそのようになってしまいます(これについては、もうひと越え、な気もいたします)

    本当になぜホラーになったのか……
    それでも、いい作品として見てもらえることは幸いです。

    こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    上月祈さま

    こんにちは。

    ですます調の醸し出す余情がとても効果的だと感じました。

    女は「生きているものに触れることができない」のに「私」に抱きつくことができたというところに、「私」がいまどのような状態にあるのかが暗示されているのでしょうか。ぞっとします。

    ついに夢から覚めたものの、「私」はもはやその夢に魅入られたままなのではないかしら、と再びぞっと感じました。何を、壊して捧げてしまうのでしょうね。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子様
    おはようございます。コメントいただきありがとうございます。

    ですます調は『語りの手法』を用いるときに重宝しております。
    描写は意識しているところと自覚していないところがありますが……
    強いて申し上げるならば、目覚めの前後の息遣いにも注目していただけると幸いです!

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    描写が綺麗で素晴らしかったです。面白い作品でした。

    作者からの返信

    しき様
    ありがとうございます。
    描写には力を入れたので、この部分を評価していただいて嬉しいです!

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    素晴らしく美しい作品だと思いました。
    (^^)

    作者からの返信

    【崔 梨遙(再)】様
    ありがとうございます。
    美しい、というお言葉が嬉しいです。

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    不思議な感覚で「古典」の風格が漂っています。

    素晴らしいです!!

    作者からの返信

    無名の人様

    いつもありがとうございます。
    確かに古典の作品の特徴を意識して書きました。
    素晴らしいというお言葉嬉しいです。

  • 桜菫抄 おうきんしょうへの応援コメント

    柔らかく美しい日本語で紡がれる、夢と現、そして生と死の境界線。儚くも恐ろしいこの幻想的な世界に、もう少しだけ浸っていたい、そんなことを想いました。素晴らしい作品に出会えたことを感謝いたします。

    作者からの返信

    しぇもんご様

     コメントありがとうございます。お返事が遅くなりました。
    『もう少しだけ浸っていたい』と仰って下さったのは気にいっていただけたのだと思って、嬉しいです。
     素晴らしい作品とも評して頂きありがとうございました。