第4話 私の濃密なお時間
「もっと聞かせてくれ」
そう言われて必死に声を抑えようとするのですが、
それを許さないとばかりに激しく攻め立てられてしまい結局耐えきれませんでした。
「すまないな、やり過ぎたようだ。何かお詫びにして欲しい事はあるか?」
「して欲しいことですか?
それってどういう意味でしょうか?」
少し考えてみましたが、特に思いつきませんでしたので正直に答えることにしました。
そうするとグレオスハルト様は笑いながら答えてくれました。
「何でも言うことを聞いてやるぞ」
その言葉に一瞬躊躇してしまいましたが、意を決して口を開きました。
「じゃあ、今から私と狩りしてくれませんか?」
「狩りだって? 」
予想外のお願いだったようで少し驚いた様子を見せていましたが、快く承諾してくれました。
そして、二人で森の方へと向かいました。
そこは人が滅多に立ち入ることのない未開の地であり、
危険を伴うため普通は近寄ることはありませんが、それでも私は彼についてきて欲しいと思っていました。
それほどまでに彼に対する想いが強かったのです。
ですが、だからといってその感情を抑えることはできませんでしたし、抑える気もありませんでした。
ですから、こうして今ここに立っているわけですし、
これから行うことの意味もよく理解していますから後悔はありません。
むしろ早く始めたいという気持ちでいっぱいでした。
グレオスハルト様はそんな私の気持ちを察したのか何も言わずについて来てくれますし、
私も何も言わずに彼の後をついていくだけでした。
そうしてしばらく歩いたところで目的地に到着しましたので早速始めようと思い、まずは準備運動を始めました。
それから少し休憩を挟んだ後、いよいよ本番となりましたが、
その前に一つ確認しておきたいことがありましたので質問してみることにしました。
「あの、グレオスハルト様は剣をお持ちですか?」
その質問に対して彼は不思議そうな顔をしながら答えました。
しかし、私にはわかっていたのです。
彼が本当は剣の達人であることを、だからこそ気になって仕方がなかったのです。
そんな私の視線に気づいていたのでしょうが、
それでも何も言わずにいてくれる優しさに感謝しつつ私は続けました。
「もしよろしければ見せていただけませんか?」
そう言いながら手を伸ばすと彼は困ったように笑っていましたが、
やがて観念したかのようにため息をついてから承諾してくれました。
そして腰に差していた剣をゆっくりと抜き放ちますと私に見せてくれるようです。
彼の身長ほどもある大きな長剣を軽々と扱っているのを見て驚きつつも見惚れていると、不意に声をかけられて我に返ります。
どうやら見惚れていたことに気づかれたようで恥ずかしかったのですが、
それでも気を取り直して彼にお願いすることにしました。
それは魔法を使っての勝負で、先に相手に一撃を与えた方が勝ちというシンプルなものでした。
もちろん手加減はしてもらうつもりですし、怪我をさせないように注意するつもりでもありましたので問題はありません。
「準備はいいですか? それでは始めましょう!」
そう宣言すると同時に、私は魔法を発動しました。
まずは小手調べとして軽く風を起こす程度の魔法です。
しかし、それでもグレオスハルト様にとっては脅威のようで、慌てて回避行動を取りました。
完全に避けることは出来ずに服が少し切れてしまったようですが、
それでも大したダメージにはなっていないようでした。
やはり一筋縄ではいきませんねと思いつつも次の手を繰り出すために今度は氷の矢を作り出します。
それを次々と撃ち出していきますが、これも全て避けられてしまいました。
しかも余裕すら感じられる動きで躱されてしまうため全く当たる気配がしませんし、
このままでは埒が明かないと思い、少し大技を使うことを決めました。
それは巨大な氷柱を作り出すというものです。
これならさすがに避けることはできないでしょうから、この一撃で勝負を決めるつもりでしたが、
結果は失敗に終わります。
なんとグレオスハルト様は氷柱を真っ二つに切り裂いてしまったのです。
これには驚きましたが、同時に嬉しさも感じていました。
なぜなら、それだけ私のことを想ってくれていることの証左でもあると思ったからです。
だからこそ、私も全力で応えることにしました。
それからというもの私は持てる力を全て使って戦い続けましたが、結局一度も勝てずに終わってしまいました。
ですが、それでも悔いはありません。
だって、こんなにも素晴らしい経験ができたのですから!
グレオスハルト様は私の頭を撫でながら褒めてくれましたし、抱きしめてくれました。
「よく頑張ったな、偉いぞ」
そう言った後、口づけをしてくれました。
最初は軽く触れる程度のものでしたが、次第に激しくなっていき、
最後には舌を絡めるような濃厚なものになっていきました。
しばらく続けてからようやく解放されましたが、
あまりの快感に腰が抜けて立てなくなってしまいましたので彼に抱きつくような形で倒れ込んでしまいました。
そんな私を見て彼はクスッと笑うと再び顔を近づけてきました。
今度は何をするつもりなのかと思っていると、 耳元に口を寄せて囁いてきます。
「愛してるぞ、リアンシューベレナ」
もう限界でした。
私の理性は完全に崩壊してしまい、本能のままに求めてしまいました。
そうすると彼もそれに応えてくれたのか私を抱いてくれました。
その後はお互いを求め合うような激しい一夜を過ごしました。
翌朝目を覚ますと隣には素肌のグレオスハルト様がおりましたので驚きましたが、同時に嬉しさが込み上げてきました。
昨日はあんなにも激しく愛し合ったというのに平然と寝ている姿を見ると
何故かギャップを感じてしまい興奮してしまいますが何とか抑え込みます。
流石に朝から盛るわけにもいかないですから。
気を取り直して朝食を作るためにキッチンへと向かうことにしましたが、その途中で下着が汚れていることに気付きましたので新しいものを用意しないといけません。
そんなことを考えながら歩いていると、不意に声をかけられます。
振り返るとそこにいたのはグレオスハルト様でした。
彼は微笑みながら手を振ってくれていました。
どうやら迎えに来てくれたようです。
嬉しくてつい笑顔になってしまいましたが、それも仕方のないことでしょう。
だって、好きな人と一緒にいられるんですもの!
食事を済ませた後はいつも通り畑仕事に向かいます。
途中休憩を挟んでいるとグレオスハルト様が隣に座ってきて、突然キスをされました。
突然のことで驚きましたが、すぐに受け入れて舌を絡め合うような濃厚なものに変わっていきます。
しばらく続けてからようやく解放してもらえたのですが、
それでも名残惜しさを感じていましたのでねだるような仕草をしてしまいましたら、
またしてくれましたので幸せを感じました。
その後も一緒に水浴びをしてから家に戻りました。
その後は、二人でゆっくりと過ごしました。
その後は就寝するために寝室に入ると、グレオスハルト様も入ってきてくれたので
そのままベッドの上に押し倒される形で抱きしめ合った後、何度も口づけを交わし続けました。
「んっ……ちゅぱ、れろぉ……はぁ、はぁ、グレオスハルト様、愛してます」
そう伝えると彼は微笑みながら応えてくれました。
その笑顔を見た瞬間、胸の奥底から何か熱いものがこみ上げてきて
それが全身に広がっていき、やがて全身が熱くなり始めました。
(なんだろう、これ)
と思っている間にどんどん強くなっていき、やがて限界に達しました。
その瞬間に私の意識は途切れてしまいましたが、
最後に見た光景はとても幸せなものだったことだけは覚えています。
それからしばらくして目を覚ますと目の前には素肌のグレオスハルト様の姿がありましたので驚きましたが、
同時に嬉しくもありましたのでそのまま受け入れて抱き合います。
お互いの温もりを感じ合いながら幸せに浸っているうちに再び眠気に襲われてしまいウトウトしていると、
不意に声をかけられましたので起きたばかりなので頭がボーッとしていまして反応が遅れてしまったのですが、
それでも構わず続けてきます。
「リアンシューベレナ、愛しているぞ」
「はい、私も貴方を愛しています」
そう返すと彼は微笑み、口づけをしてくれました。
最初は軽く触れる程度のものでしたが次第に激しくなっていき、
最後には舌を絡めるような濃厚なものになっていきました。
しばらく続けてからようやく解放されましたが、
あまりの快感に腰が抜けて立てなくなってしまいましたので彼に抱きつくような形で倒れ込んでしまいましたが、
それでも構わずに何度もしていただきましたので、もう完全に蕩けきってしまいました。
そんな私を見下ろしながら彼は言うのです。
「可愛いよ、リアンシューベレナ」
その言葉に反応してしまい、思わず声が出てしまいそうになりましたが何とか我慢することができましたの。
そのまま彼に身を任せることにしたのですけれど、それがいけなかったようでどんどんエスカレートして
いきまして最終的に最後までいたしましてしまいましたのは、良い思い出ですけれどもさすがに少しやりすぎた感があります。
まあでも気持ちよかったですし良しとしましょうか。
それからしばらくして目を覚ました私は隣に彼がいないことに気がつきましたので、
もしかしかして先に起きて朝食を作ってくれているのでしょうか?
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