魔物狩り3

魔物と遭遇して倒していく

群れは出てこない上、強い魔物も居ない

見つけ次第突っ込み魔物を切り裂いていく

(強い魔物居ない)


「この辺の魔物は弱いですね。強くて4等級、微妙」

「進む」

「何処までか正確には知らないですけどこれより先は確か……」

「魔物エリア」


城壁から一定範囲を殲滅エリアと呼びその範囲は守護隊員が見回りをしている

その殲滅エリアの外側に魔物エリアはある

魔物エリアは多くの魔物が闊歩しているエリアで危険性が一気に上がる

弱い魔物もいるが殆ど強い魔物だけが残っている


「魔物エリアは流石に危険では? 辞めておいた方が」


魔物狩りは元々危険な物だが普段の殲滅エリア内であればそこまで危険性は高くない


「問題ない」


夜は魔物エリアに足を踏み入れる


「私は言いましたからね?」


ため息をついて夢もついて行く


「来ない自由」

「数年前に前に行った事は有りますから少しは知ってますよ。それに何か変わった事あるかなぁと正直興味はあったので」

「騎士団規則」


騎士団の規則の中に無断で魔物エリアで立ち入るのは禁止というルールがある

行く時は許可を取り尚且つ最低でも4人編成で向かわないとならない


「確かに魔物エリアに無断で行くのは禁止ですが……いやでもえぇ……それズルくないですかね!?」


後ろを向きなんの事か分かっていないかのように首を傾げる


「表情じゃ何も分からないけど何が言いたいか分かります。本当に狡い」

「魔物来た」

「来ましたね。魔物が一気に増えましたね」


魔物の群れと遭遇する

弱い魔物が群れを成している、2足の魔物、黒いモヤで正確な姿は分からないが武器は持っていない

6体、2人目掛けて突っ込んでくる


「3体ずつ」

「分かりました」


地面に手を置き氷の壁を発生させて分断する

その際氷の壁に1体巻き込まれる


「ありゃ1体やっちゃった」


大量の氷の礫を放ち攻撃をする

夜は3体と戦う、異能を使い近くに移動して1体を切り裂く

真横に居た魔物が手を振りかぶる

左手で逆手持ちして片足で地を蹴り魔物に突っ込み柄先を胴体に叩きつける

怯む、持つ手を切り替え強く柄を握り片手で刀を振るい胴体を両断する


「最後」


攻撃を躱して突きを繰り出す

しかし、ギリギリで避けられ攻撃を受ける

咄嗟にガントレットで攻撃を防ぐ

手を動かして確認する

(支障無し)

魔物が腕で攻撃を仕掛けてくる

振り下ろされた瞬間、氷の壁から槍の形状をした氷が腕に突き刺さる

両手で柄を握り魔物の胴体の左下から右上に切り上げて両断する

3体の魔物は消滅する

倒し終えて刀を仕舞う

氷の壁が解除される


「次来てます」


夢が指を差した方向を見ると次から次へと魔物が現れる

見える限り10体居る


「この出方……少し妙ですね。それも別の魔物種が一気にとは」


先に戦っていた魔物が倒されてから現れた

それだけでなく別の種類の魔物が一緒に活動している、魔物は別の種類同士が群れる事はかなり珍しい

ルナルールスのケースやその前の殲滅作戦の時は群れを操る強い魔物が居た

その場合は複数の種類の魔物が群れを成す事がある

今回はその強い魔物は見えないがそう言うケースの時の群れの特徴が似ている

(間違いなく居るよね。削ってから現れるつもりかな。最低でも中ボスクラス)

夢は後ろに強い魔物が居ると判断する


「関係ない」

「関係ないって……」

「全て斬る」

「正気とは思えませんが手伝います」


異能を使い氷の礫を作り出す


「1人行ける」

「まぁこの程度なら行けるでしょうが……この後に待ち構えてる魔物は無理ですよ。それにまだ潜んでる可能性はありますし」

「倒す」

「援護しますよ。死なれたら困るので」


異能を使い瞬間移動で魔物の目の前まで移動する

そして刀を振るい切り裂く

左右の魔物の攻撃を躱して攻撃を仕掛けようとした時奥から何かが飛んでくるのを確認する

異能を使って回避する

先程まで夜が居た場所に炎が着弾する

炎が近くの魔物を焼く

焼かれた魔物は燃え上がり消滅していく


「炎異能?」

「異能持ちの魔物か。思ったより強そう」


奥に氷の礫を飛ばす

炎が飛んできて氷の礫に当たり相殺される

炎が飛んでくる

氷柱を飛ばして相殺する

(これは私が適任)


「異能の魔物はお任せを、先に取り巻きを倒してください」

「了解」


夢が氷で攻撃を仕掛けて炎の異能による攻撃を食い止める

相手の異能を相殺し合う


「炎は氷より強いなんて話は無いんだよ」


異能で再び接近して取り巻きと戦う

夢の方へ行こうとする魔物を横から首を切り落とす

攻撃を刀で防いで弾き切り裂く

躱して顔面に蹴りを叩き込む

夢の援護は無いが問題なく倒していく

(もっと早く)

切り裂く、切り裂く、切り裂く

次々と魔物を倒していく

10体だけではなかった、どんどん増えていく

その都度刀で切り裂いていく

腕で刀が防がれる

夜が前に戦った腕が硬い魔物


「対策可能」


胴体に蹴りを叩き込み隙が出来た瞬間に胴体に刀を突き刺して力を込めて上に切り上げて倒す

一度戦った時に腕は硬く胴体が脆く反応も早いと分かっている

次遭遇した時の対策は考えていた


「まだ足りない」


地を蹴り魔物に突っ込む

顔面目掛けて飛んできた攻撃をギリギリで躱して首を切り落とす

硬い魔物や素早い魔物なども現れる

4足の獣型魔物が噛み付いてくる

腕を突っ込み舌を掴む

そして夢に向かっている魔物に投げ付ける

ぶつかり転がる、致命傷にはなっていない

魔物の拳による攻撃を躱して腕を掴む

握り潰すかのように力を込める

メキメキ

と腕から音がする

動きを止めた魔物の首に刀を突き刺して倒す

蹴りや拳を絡めて戦う

胴体を殴り怯ませて片手で持った刀で切り裂く

獣型の魔物を蹴り飛ばす

取り巻きと戦っている間、夢はずっと撃ち合っている


「結構異能の練度高いな。だけど出力はこちらが上か。まぁ今は倒すのが目的じゃない」


夢は待つ

夜が取り巻きを倒し切る事を、それまで相殺し続ける


「この程度なら余裕、あの大群に攻撃をした時の方が余っ程大変だったな」

「取り巻き終わった」


取り巻きを一掃した夜が一旦戻ってくる

(早っ、えっ結構数居ましたよね? もしかして思ってたより強い?)

もっと時間がかかると思っていた夢は驚く


「まだ戦えますね?」

「勿論」

「異能は私が食い止めますので貴女が切り裂いてください」

「分かった」

「それじゃボス狩りと行きましょうか」


炎の異能を持つ魔物の元へ向かう

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る