第39話 入り乱れ入り混じりバカ2人
ユーザ一行はバブルのストリームにあるラジャーある1の水族館に向かっていた。
「てゆーかよ」
「そうそうオレッち」
ユーザとリンは途中できづいた事があった。
「いくら何でも6人+α乗りはおかしくねぇか!?」
一行はユーザの運転するクロスバイクのリンに全員乗っていた。
まずサドルにハーズを左腕につけザッドを背負うユーザとキンセツを懐に閉まったタキガワが乗り車体の前にバカ医者がツミとラブクープを白衣に仕舞い込んだ状態でしがみつき車体の横の隙間に色々な凶器を隠し持ってるキンノミヤが挟まり込みチェンジャーはユーザにアスカはタキガワに肩車された状態だ。
「オレは大道芸人じゃねぇんだぞ!」
「でもユーザァ、何とかなってるのにつべこべ言うな。」
「何とかならねぇように頑張ってるんだろがバカ!!そもそも邪魔なんだよお前そこにいるせいでロクに前も見えねえんだよ!」
「全くその通りだぜ。リスクヘッジはビジネスの鉄則だ。」
キンノミヤが呆れたように呟く。
「じゃあ今すぐそこから出てってもらうか。お前がその隙間にいるせいでペダル漕ぐたびに事故りそうなんだが!大体なんでオレは焦げてるんだ??」
「そりゃイラストを気にせずにかける小説だからな。無理な体勢でも『漕げてる』って書けばもう『漕げてる』んだから。」
「何をいっとんじゃー!」
ユーザはキンノミヤノ体を蹴ろうとした、その瞬間キンノミヤの体は宙を舞いいつの間にか屋根の上にタキガワをお姫様抱っこした状態で立っていた。
「また妙な術を……」
「オレはコレで行くわ。」
「ちょっキンノミヤ様!こんな……みっ密着するなんて…」
顔を赤らめるタキガワをよそにキンノミヤは屋根を飛び越えながらユーザについていった。
「じゃあボクもー。」
するとチェンジャーはリンの真横ジャンプし着地する。
「正直言ってこれくらいの速さなら全然追いつけるんだよねー。」
チェンジャーは笑いながら平然とリンに追いつく。
「最初から使えよ!」
(てかやっぱコイツも只者じゃないのか?)
ユーザはチェンジャーを見て少し首をかしげる。
「ふぅーだいぶラクチンラクチン!」
「でもまだ不安定だ……」
「ならば我が、海網神の陣!」
そう言いながらザッドは網を作り出しその網をリンのタイヤに巻きつけるようにくっつけていく。
「どうだ?中々いい加護だろう。」
「オォーホォー!グリップマシマシカタアミメェ〜!」
ザッドの網によってリンのグリップ性能が高まった。
「ならボクも」
ハーズは左腕の補助を最大限高めた。これによりユーザの左腕は何があってもブレない鋼鉄の腕になった。
「サンキューハーズ!それじゃアスカさん捕まって!」
「はっはい。」
こうしてユーザ達は夜の水族館は向かって行った。
その頃既に水族館とその周辺には厳戒態勢が張られていた。周囲一帯に規制線がはられ大量の警備隊員が見回りを行っていた。
見回りに当たっていた隊員の何人かが呟く
「なんでこんな重警備がしかれてんだ」
「魚の味を知った怪人は必ずここにやってくるんだってさ。そして怪人は警備隊員2、3人で敵う相手じゃないんだとよ。」
「怪人とかホントにいんのかよ?こんな事する金があるなら給料増やせっての。」
「だよなぁ。ジャスティス事件から始まったらしい怪人訓練も疲れるだけで無意味の極みだよ全く。」
「それな。普通あんな事件あるわけないんだから対策なんて無意味だっての。」
怪人は超常大陸だけのものというか意識で育ち怪人の恐ろしさを全く知らない大半の隊員達は今回の件に余りピンと来ていなかった。そのため非常に緩い空気が流れていた。
「ホントは今日は帰ったらすぐ寝る予定だったのに……来るならさっさと来」
「シュウラァ!」
怪人が隊員の首を跳ねた。遂に望み通りやって来てしまった。
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