歪。

理緒


外の空気… 揺らぐ木々…

そして… 何も無い僕…


これは、なんとなく今まで生きてた

僕自身の話。


普通とは違う歪んだ価値観を持つ

僕自身の話。


《歪》



まず初めに、僕には生きる気力がない。

そして、死ぬ勇気もない。

死のうとしたことはある。

だけど、その行為はなんか違って…

どこか、求めてる行為だと気がついたのは、

僕自身が、病気だった事が発覚した後の話。


それまで僕は、ただ…

どうやったら死ねるか、消えることが出来るかだけをぼんやりと…

色のない世界で、ひたすら考えてた…



人に頼ったこともあった。

殺してくれ と。

でも、その行為を拒む僕もいた。


なぜ拒んでしまったのかは不明。

不確定な未来に希望が持てないのが現実。

中途半端に生き続けてしまったのが真実。

そして…

今でも、なんかよくわからないままで生きてるのも事実。


僕は、僕という一人称を使い、

僕自身をただただ隠し、

本当の自分が分からなくなってしまったのが、現状。

でも…

それでも明日を乗り越えなくては行けないから、核心を隠し続けなければと思って僕という仮面を被ってるのもまた事実。


きっと…

僕なんて誰にも要らなかったんだと思うのが、内心。


ぐるぐるして…

考えすぎて…

何も出来なくなって…

それを薬で止めて…

それでも止まらなくなって…

嘔吐するのが日常。


そうして、日々を過ごしていく…


だから 歪。


読みたければ、僕を知りたいと願うなら、

読めばいい。

途方もない虚無感と、何も無い僕をそうしてあざ笑えばいい…


大丈夫。

僕なら慣れてる…

昔から何一つそれは変わらない現実なのだから。

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