第2話 ラズル
本当に神がいるというのなら。
どうしてこんなにも悲劇が起きるのだろう?
俺は神を信じていた。神が命じたことならば、俺はそれに忠実に従おう。これからもずっと。
そのつもりだった。
けれども。
彼と出会ってから、俺の中で何かが崩れ始めた。
俺は神を信じている。それでも一度生じたこの疑問をなかなか拭い去ることはできなかった。
神は本当に正しいのか?俺の信じている神は、真の神なのか?
そもそも神はいるのか?
なぁ、ルーチェ。
君が堕天したのも、君が彼となったのも、その彼と俺が敵対したのも全て神のご意志だと言うのなら。
もう俺は神を信じはしない。
俺は俺の信じる道を行こう。
それが君へのせめてもの、贖罪だと信じて。
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