陰キャな僕とのじゃロリ先輩の学園恋愛バトル ~ロリ先輩、今回は負けませんよ~
七草かゆ
第1話 先輩から宣戦布告をされたんだが?
「おーい! よっ。奏ー」
登校中突然背後から突然声をかけられ、俺は背後に振り返った。
視線を向けた先に、長いく綺麗な黒髪を揺らして走ってくる美少女の姿......なんて物は無く中学の時からのスポーツ万能、勉強壊滅という能力を背負った俺の親友の姿がそこにあった。
「よ、陸斗おはよう。珍しいなこんな時間に会うなんて。部活はなかったのか?」
「部活なー。実はマネージャーと喧嘩してよ、ちょっと気まずい雰囲気になっちまったから休んだぜ」
陸斗は昔からの夢、甲子園に進出を目指し日々努力をし続けている典型的な野球少年だ。陸斗の野球に対する熱意は本物で現に2年だとい言うのに副部長という立場を任されているのだ。俺には一つのことに打ち込み続けるということが出来無いから羨ましい。
「へー。陸斗が部活休んだのってあの時以外ゼロだったんじゃない?」
「そうだな。まあ、今回の事件はマネージャーが悪い」
俺の親友、古川陸斗は整った顔立ちに長年の過酷な運動で手に入れた筋肉のよくついた体をしている。その肉体を求めて......悪い。言い方が悪かったな。陸斗と付き合いたいと思う女子も少なくない。
「何があったんだよ。陸斗が喧嘩するとこなんて滅多にみないからよっぽどの事があったんじゃ無いか?」
「ああ、そうなんだ。アイツ目の前できのこの村をバラバラにしたんだぜ。こんなのきのこ派からしたら宣戦布告。それで大喧嘩になった」
「何そのしょうもない争い⁉︎」
「しょうもないとは何だしょうもないとは。これは遊びじゃねえ戦争なんだよ。きのこたけのこのな!」
「へ、へぇ」
メラメラと目に炎を輝かせたながら言ってくる陸斗に呆れながら歩いているとふと陸斗は思い出したように口を開いた。
「そういやあの件はどうなったんだ。結局断ったのか?」
「あー......そうなんだよなぁ、絶賛迷い中」
——先輩から対戦をしようと言われたら君たちはどうする?
突然変なことを聞いてしまってすまない。だが、俺は先輩から宣戦布告されている。
先日学校で『ロリ先輩』と言うあだ名で有名な五重美穂野先輩。美穂野先輩はあだ名の通り身長が137センチの幼女体系、とした二重のくりくりとした目に白い肌。どっからどう見ても小学生女子ぐらいにしか見えない超が付くほどの美少女いや美幼女。更には大企業のご令嬢と言うこともあって人気がありながらも近づき難い。という高嶺の花的な存在だ。
そんな美穂野先輩に突然宣戦布告された。初めは俺が何かしでかしたのかとお思ったが話を聞いたところそうでは無いらしい。その時の会話がこれだ。
「お主が奏でじゃな。悪いのじゃが本日から妾と戦ってもらうのじゃ」
「え。ど、どうゆうことでしょう。何か俺、美穂野先輩の気に触るようなことしちゃいましたか? それなら謝ります! すみません!」
「いや、お主は特に悪いことはしてないのじゃ。ただ妾の遊びに付き合って欲しいだけじゃ」
「遊び......ですか?」
「そうじゃ! これから休み時間、放課後に妾と会って話したり遊んだりするのじゃ」
「は、はぁ?」
「俗に言うでーとってやつじゃな。それを妾としてもらう。勝負は簡単じゃ、どちらかがドキッと心が動いたら1カウントそれを1年間やってもらう。それでカウントが少なかった方が勝ちじゃ」
「1年間⁉︎ そ、そんな長い期間やるんですか」
「そうじゃ。じゃが勿論タダでとは言わんのじゃ。勝った方は負けた方に何でも命令できる。てのはどうじゃ?」
「わ、わかりました。ちょっと考えさせてください」
「うむ。決心がついたら妾のいる3年B組にくるんじゃな」
と、言う事があった。
何言ってるかわからないだろ? 俺も何を言ってるのかわからない。
だが、何でもと言うのは少し、すこーしだけ心が揺らぐ。大企業の令嬢つまり金がウジャウジャと......くっ、やった方がいいかもなぁ。
ん?いや、別にお金の為じゃ無いぞ? ほんとだぞ?
ただ、そんだけの金があればアイツを助けれるかもしれない。って思っただけだ。結局金の為なのは間違いないけど。
——バチン‼︎
突然顔面に物凄い勢いで何かがぶつかった。
少し下がってぶつかった先を見てみると大きな一本柱。電柱があった。
美穂野先輩を金目当てで対戦に応じようとした天罰だな。
「痛ってて。電柱にぶつかるなんて何年ぶりだ」
「おい、大丈夫かよ。ぼーっとしてるからだぞ。どうせしょうもない事でも考えてたんだろ」
「全くもってその通りです」
「まあ、令嬢の何でもって言うのは魅力的だよな。だが、エッチなことはやめた方がいいぜ。大企業様だ何があるかわからないからな」
「考えてねえよ!」
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