小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている

望公太/MF文庫J編集部

プロローグ

 ああ──

 まただ。

 また──打ち切られた。

 また──終わってしまった。

 どうして。

 どうして終わっちゃうの?

 どうしてこんな簡単に終わっちゃうの?

 愛されて期待されて始まった物語であるはずなのに。

 血の滲むような努力の果てに産み落とされた物語であるはずなのに。

 どうして終わるときだけは、こうもあっさりと終わっちゃうの?

 私はこんなにも、大好きなのに。

 まだまだ続きを読みたいのに。

 この物語を終わらせたくないのに。

 こんなの絶対に間違ってる。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして。

 どうして──

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