登場人物紹介(第一部終了時)

◆主人公 コノエ

 地球で死んだ後モブとして召喚された日本人。享年二十九歳。病気発覚から三カ月で死亡。その死の間際、誰にも看取られず悲しんでもらえなかったことがどうしようもなく悲しくて、今度こそ誰かと共に生きたいと薬物奴隷ハーレムを目指す。


 〇性格

 幼少期からネグレクトといじめを受けていたために根本的に人を信じていない。抑圧された人生を送ってきので感情や意志を表に出すのが苦手。好意を知らず、悪意ばかりを受けてきた。そのため人間関係にマイナスばかりを想像し、思考回路がかなりネガティブ。

 ……でも、信じていないけれど、信じたいとは思っている。それを信じさせてくれるような美しいものが好き。人の輝きに目を細める。

 第一部終了時点では、少しだけ自分の意志を表に出せるようになった。


 〇戦闘

 固有魔法が使えないために基礎ばかりを磨いてきた。突出するものはないが、全てが高水準。戦闘経験が多く、格上との戦いに慣れている。本編終了後、死後覚醒型の固有魔法の対策も考えている様子。


【雑ステータス】

 基礎能力 5000→5500 神威武装Lv1→Lv2

 固有魔法 0


◆テルネリカ

 シルメニア家に生まれたエルフの少女。金髪碧眼。小柄。十八歳。でもまだ成長期。エルフは成長が遅い。

 迷宮氾濫で滅びかけた街を救うために単身、都を訪れる。死にかけながらも必死に足掻くも救援は望めず、最後の希望と向かった学舎前の階段でコノエに拾われる。本編中、コノエにいくつかの隠し事をしていた。

 コノエが好き。救われたあの日から、ずっと恋している。

 あの言葉はエルフの女性が生涯でただ一人にだけ向けるもので、エルフの森の中にある、古い神殿の神像が元になっている。幾度となく魔物に襲われてもなお、太古の昔から変わらない神像とその足元の石の聖花がモチーフ。たとえ相手が石になってしんでも、己が石になるその日まで、いいや、石になった後も愛し続けるという決意。墓は隣がいい。


 〇性格

 愛ある家庭に生まれ、小さい街の中で多くの民に見守られながら育ってきた。

 人を愛するということを知る少女。心が強い。

 とても律儀な性格。実は氾濫前はクールな印象だったので、コノエの後ろをついて歩く姿を見た領民に二度見されていたりもした。


 〇戦闘

 加護喪失のため弱体化している。

 元は中級ガルムなら勝てるくらいの力があった。


◆神様

 世界を守る神様の一柱、生命神の分体。翼の生えた純白の少女。目だけが赤い。

 コノエを見守っている神様。穏やかで優しい。結構誰にでも優しい。

 コノエを気にしている理由は色々ある。そのうちで一番軽くて、でも大事な理由がお茶会。神様はお茶会が好きで、でも、この世界の人間は恐れ多いからと緊張してしまい、むしろ居たたまれなくなる。なので、自然体で付き合ってくれる人間はとても貴重。

 なお、神様のお茶会に出ると箔がつくので、頑張ってたアデプト候補が諦めるときはその後が上手くいくように最後に誘ってあげたりしてる。人格に問題があるものは決して呼ばれない。そこは結構シビア。神様は人を愛しているけれど、為政者としての側面も持っているため区別はする。

 生命神の分体は世界各地に居て、実はそれぞれ人格が違う。理由としては多様性の維持のため。その立場故に国の行く先へ関わることも多く、全員同じ人格で似たようなことしてたら万が一の際に全滅する恐れがあるから。


 〇戦闘能力

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◆教官

 生命魔法の学舎。その教官。銀髪のふわふわヘアー。美人。スタイルがいい。

 とても強い。世界最強は誰かという問いに、三人目までには必ず名前が出てくる。

 アデプトの指導役兼、神様の護衛役。

 コノエの指導に深く関わっており、そのためコノエの戦闘スタイルは教官の影響を強く受けている。具体的に言うと、徒手格闘術。神威武装は両手両足を覆う手甲、脚甲。コノエの神威武装が槍だったとき、ひそかに拗ねていた。

 コノエを気にかけている理由は色々。ただ、アデプトを指導する立場として、アデプト不足を憂う立場として、強力な加護を必ず手に入れることが出来る異世界人については目を付けていた。最初の時、わざわざ異世界人教育施設に居たのはそのため。そう公表している。

 ■■中。でも上手くいってない。


 〇戦闘能力

 竜の魔法くらいなら簡単に粉砕できる


【雑ステータス】

 基礎能力 ?

 固有魔法 ?


◆メイド

 テルネリカの乳母。昔から恐れ多いと思いながらも娘のように見ていた。

 今となっては、テルネリカの第一の味方。


◆騎士団長

 真面目。忠義の人。でもちょっと脳筋気味。

 テルネリカの金の件など、言われるまで全く気付いてなかった。


 酒は、騎士団長秘蔵の一本。かつて領主にその忠義を讃えられて下賜されたものだった。シルメニアの街で作られた高級酒。物としては年に数十本しか生産されない特別な酒で、卸売価格で金貨二枚。末端ではその十倍以上で取引されていた。シルメニアの街が崩壊した今、その価値はどこまで上がるか……。

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