第7話 おならVSプリウスミサイル使い

「おならだあ?」

 ハゲタはロッドの発言に困惑しつつも鼻をマフラーで覆い地面を蹴ってロッドとの距離を詰める。


「はあっ!」

ロッドは屁を一気にこいてハゲタに接近する。


「くらえ!」

ロッドは逆立ちのような姿勢で尻をハゲタに向けおならを噴射する。


「残念!」

が、ハゲタはそれを気にもせずプリウスミサイルでロッドを吹き飛ばす。


(まずい!ロッドさんのおならは相手がそれを嗅いで初めて効力を発揮する!なのに鼻を覆われちゃ効力半減どころか全減だ!)


「ならば!」

すると、ロッドはハゲタの鼻を覆っていたマフラーを引っ張りその隙におならを盛大にこく。


「くっ、くっせえ・・・・・・・」

ハゲタはおならの臭さに悶える。


「野郎!プリウスミサイル!」

するとやつは二つの魔法陣から合計四つの車をロッドに向かって放つ。


「スゥーー」

ロッドは深く息を吸うと、向かってくる車にケツを向ける。


「ふんっ!」

ロッドが力んだかと思うと、ロッドの尻から噴出されたおならはその勢いで向かってくる車をすべて吹き飛ばしてしまった。


あと吹き飛んだ車の一つがハゲタに直撃した。


そうしてロッドはハゲタを倒した。


(・・・・・・・倒せたの単なる運じゃねえか!)

俺はそう思っても口には出さなかった。


「よし、それじゃあ彼らを衛兵辺りに突き出そうか」

「あ、はい」

俺とロッドはそれぞれ一人ずつ赤ローブ達を担いで町まで歩きはじめた。


「そういや、結局車って何なんですかね」

俺はロッドに問いかける。


「さあ?只の魔法名じゃない?」


◆◇◆◇◆◇


「どうやらウホとハゲタがやられたらしいです」

「そうか」

タロウの報告に、ハッポウは半裸逆立ちヨガをしながら答える。


「・・・・・・・」

ムゴンもその場にいた、だが二人に認識されてるかすら曖昧だった。


「しかし急にどうしたんです半裸逆立ちヨガがしたいなんて」

「新聞に半裸逆立ちヨガは健康にいいと書いてあってな、丁度そこにあるやつだ」


「?これですか?」

タロウはそれを拾い上げ、どこに半裸逆立ちヨガについて書かれているのか探し始める。


「・・・・・・・ハッポウさん、最近眼鏡買いましたよね?」

「ああ、けど偶に付け忘れて・・・・・・・」


「これ、半裸逆立ちヨガはって書いてますけど」

「あ?なに言って・・・・・・・」

ハッポウは言い切る前に倒れてしまう。


「ちょっと!?ハッポウさん!?ハッポウさーん!」

ムゴンは静かに退出した。

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