第2章 Noogle

 4月20日

 面接から数日が経った。私は、朝は学校へ行き、昼は友達と弁当を頬張り、放課後はバイト先へ出向く。そんな生活を送っていた。

 ある日、新しいバイトの子が入ったと聞いた。意外と応募する人は多いらしい。その子の名前は麻宮あさみやひとみ。同じ高校の同級生だった。同級生ということもあり、すぐ打ち解けられて、一緒に仕事をすることになった。そのころから、その子には好意を持つようになった。だが、同時にも思い出し、嫌な想像をしてしまうようにもなってしまった。バイトが終わり、夕焼けのチャイムが鳴りながら、見慣れた道を進む。家につき、一応宿題が出されていたから、終わらせようとしたとき、ふと思いついた。(って、結局何なんだ?)今の時代は便利だ、ネットで検索すればすぐに情報が出てくる。私は、いつも使っているパソコンへ向かい、椅子へ腰かけ、「Noogle」の検索窓へ入力した。

「高校生 バイト 精神異常 怪奇現象」

検索。15件ヒットした。その中、私はある1つのサイトをクリックした、「怪異の仕業?精神異常?高校生がバイト中にナイフらしきもので自分の手のひらを刺す」(目次に【資料1】があります)そこには実際に症状が出たという高校生がいるという記事だった。その高校生は、私が聞いたバイト先のこの症状ととても似ていた。一部の地域にしかないらしく、下には、このような症状が現れるとされる怪異がいると書いてある。名前は「」。姿は見えず、とても低い声で挨拶をしてくるが、無視したららしい。毎回、アルバイトをしている人にしか症状が出ないことから、その怪異はバイトになにか根に持っていたのかもしれない。店長から聞いたあの話とほぼ同じだ、だが一つ違う。この高校生は、生きているということだ。私が聞いた話だと、その高校生は死んでいた。この違いは何なのだろうか。まぁ、とにかくそんなことを考えてたら、私の頭がおかしくなると思い、もう調べるのをやめた。

 次の日、夜遅くまで調べ物をしたせいか、クマがひどく、眠気がやばい。友達にも心配されてしまった。だが、あの調べたものは、結構有益な情報だと思った。

放課後、今日はシフトは入っていなかったが、あの話を店長に説明したかったから、バイト先へ出向き、店長と出会い、あの話を説明した。

「そうだったのか…じゃあ、あの子は、そのあいさつさん?を無視したから死んじゃったってことか…」

『いや、そうなんですけど、この高校生は死んでないんです。』

「たしかに…うーん…まぁとにかく、少しは理解できた。ありがとう。」

『いえいえ、そんな』

翌日、今日もシフトは入ってないから、コンビニは少しだけ見て帰ることにした。あの話をされてから、もうそのことしか考えられない。

下校中。同級生の子は、今日はシフトを入れてたから、一緒に行くことにした。コンビニへつき、あの子は準備、私は挨拶を交わして、コンビニになにか異常はないか見回った。そうすると、事務室の前にが貼ってあるのを見た。店長に聞くとだそうだ。実際、効果があるのかはわからない。

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