決戦

「くらえぇ!集団虐殺ジェノサイド!」


その瞬間、俺とコギルの胴体に、大きな傷が入った。


「わしはこれで何人もの人を殺してきたのじゃぁ!」


「痛ってぇ!てめクソやろぉぉぉぉ!!」


俺は王の顔面を殴った。そして王は死んだ。


本当にあっけなかった。人間ってこんなに簡単に死ぬんだなって。


人が死んだのに『そして王は死んだ。』としか描写されないなんて。


なんか…うん…気まずい。


コギルさんも引いてた。


「あっ…」


て言ってた。


まずい。あっけなさすぎる。


これじゃ文字も全然稼げない。


「えぇっと、どうしましょうか…」


「……」


「生き返らせるとか…」


「…………」


「すまん、コギル」


「………………」


「ハハッ!わしが死んだとでも思ったかぁ!」


「うるせぇ!今コギルとしゃべってんだよ!」


「ゴハァッ!」


「…で、コギル、どうする?」


「……もう帰ろう」


「……うん」


こうして、『決戦』は、ものの300文字ほどで終了した。

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