エデンとカヨウについて

★ネタバレ対象作品★

「異世界職業図鑑」

「7年前、僕らは名誉オークだった」














■質問

 カトー+仲間はサリエルに瞬殺されましたが、カヨウは一応勝ちました。

 この差はカヨウの対応力が高かったからですか?

 仮にサリエルじゃなくカヨウと戦ってたら生き残り出なかった?


■回答

■エデンの弁護

 カトー君達の名誉のために弁護しておくと、瞬殺はされていません。サリエル君も結構ギリギリの戦いでした。ただ、ギリギリの戦いにならない予定でした。

 プレーローマ上層部はエデンをガッツリと罠にはめ、サリエル君達をけしかけて危なげなく勝利する予定でした。そのために色々と準備していました。


現場指揮官「準備カンペキ~! そろそろ狩るか……♥」

部下「センセ~! サリエル君が単騎で勝手に突っ込みました~!」

現場指揮官(卒倒)


 サリエル君がさっさと突っ込んだため、プレーローマ側の作戦も結構グダグダになり、神器使いを全員仕留められない結果となりました。サリエル君が強いのでグダグダでも何とか勝てましたが。


サリエル「ワタシのおかげか……」

天使達『お前の所為だよ!!』

サリエル「…………??」


 サリエル君がちゃんと言う事を聞いて作戦通りに動いた場合、瞬殺に近い結果になっていた可能性はあります。

 プレーローマはエデンの神器使いを警戒していたので、「速攻で終わらせないと逆にこっちが食われる可能性もある」と考えていました。確実かつ安全に勝つために工作しておくぐらい、エデンを恐れていたのです。


サリエル「それでも勝てたのはワタシのおかげか……」

天使達『ぶっ……ブッ殺してや――』

ラファエル「ウ~ン! さすがは私の弟! えらいえらいえらい!!」

ラファエル「皆もそう思うでしょう?」

天使達『ハイ…………』


 弁護はこの辺にして、質問の回答に戻ります。



■カヨウがサリエル相手に一応勝てた理由

 カヨウ士族長がサリエル君相手に勝てたのは、色んな要因が重なった事も大きいです。ざっくり下記の通り。


①アイオーンの慢心&采配ミス

②そもそも1対1じゃない



■アイオーンの采配ミスについて

 サリエル君は実際に強いのですが、さすがに敵陣奥深くに突撃させるのはアイちゃんの采配ミスでした。

 カヨウ士族長を取り逃したら面倒だと察し、確実にやっておきたかった、という事情もあります。ただ、「私のサリエルが負けるわけないんだよなぁ」という慢心でサリエル君がやられたの察知するの遅れ、劫波円環でも取り返しがつかない状態になっちゃったので。



■そもそもタイマンじゃない

 また、カヨウ士族長とサリエル君の戦いは純粋なタイマンではなく、レムス君とかが加勢してました。タイマンでもカヨウ士族長が勝つ可能性はありますが、殺す事に関してはサリエル君の方が圧倒的に上手いので。権能の初見殺し性能も高いし。

 加勢したレムス君達が死んでいないのは、敵の狙いが自分だと感づいたカヨウ士族長が自ら囮になった影響です。



■カヨウ Vs エデン ①

 カヨウ士族長でもカトー君達、エデンの神器使いと正面からぶつかると結構危ういです。カヨウ士族長が負ける可能性も十分あるぐらい。

 下手したら負ける状況ならさっさと逃げてガチガチに対策講じて、後日奇襲かけるという誉れもクソもない勝ち方するのがカヨウ士族長です。対策してきたカヨウ士族長は魔王以上に怖いので、まず逃げられない状況を作りましょう。



■カヨウ Vs エデン ②

 カヨウ士族長がエデンを壊滅に追いやったプレーローマと同じ立場に立った場合、ガッチガチに対策を講じてから襲う可能性高いので、結構強いカトー君達ですら瞬殺されかねません。誰も逃げられないかも。

 魔王に次ぐ実力者の上に、大抵の分野では魔王以上に器用なので主導権を握らせてはならない。それだけ厄介な相手なので、サリエル君投入してでも確実に殺そうとしたアイちゃんの判断も間違ってなかったと言えるのかも?


カヨウ「確実に殺してからいいなさい」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る