第50話 歯医者に行ってみた

ルクセンブルグに来てから、そういえば、歯医者に行っていない。

急に歯が痛くなってから医者を探すのは大変なのでは、と思い立ち早速検索。Doctenaというサイトでは、医者を地域や言語から検索出来て、しかも予約がネットでできるので、おすすめだよ、と同僚に教えてもらい早速使ってみた。


そう、電話して予約すればいいじゃないと言われることもあるけれど、何せ私はフランス語しか話しません、とかたくなに言われることもあり、ネットで予約できるのはとってもありがたいのだった。


そして、歩いて1分くらいの距離にある医者を発見、早速クリーニングに行ってみた。


にこやかな先生で、ちょっと安心。だけど、この椅子おかしくありませんか?


そう、この歯医者で案内された椅子は、なんと歯医者の椅子では必然のうがいするところがないのだ。えっと、これはどうすれば...


さあ、終わりましたよ。また今度ね、と言われたのはいいが、うがいしてないじゃないの。あれ、うがいはどこですればいいですか、と尋ねると、ああ、うがいしたいならそこでどうぞ、と先生が手を洗っている流し台でうがいをしろという。


あーこれは医者選び、絶対に失敗してる!と確信。


そこで次は、会社の近くの別の医者をDoctenaで予約してみた。


日本では絶対にする必要がない、椅子のチェックをしてみたが、ここは最新の機器がそろっていそう。とりあえずうがいをするところがあって安心。


さて。クリーニングお願いします、ということで始まったがしかし。


30歳前後の若い女性の先生がクリーニングをしてくれるのだが、顔全体が水浸しになるほどしぶきが飛んでくる。これは絶対にパンダ目になるな、と思っているとそれだけにはとどまらず、口の中がみずでいっぱいなのにバキュームで吸ってもらえない。


これって、ありえないでしょう。


とはいえ、手際はよく、速やかに終わった。本当にきれいになっているかはわからないが。すると先生が一言。あなた、奥歯のセラミック割れてるから治療しないと神経があるからしみてくるけどどうする?


うーん、ここで治療っていうのもな、と思う反面、なかなか予約が取れないことを考えると直してしまわないと面倒だと思い、次回も通うことになった。


クリーニングだけでこんな顔中水浸しになったりバキュームがなかったり、結構心配だなと思いながらも、治療に通うことになったのだった。

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