タイトルのつけ方

 今回は「タイトルのつけ方」についてです。作品を書き上げたからには、作品の顔であるタイトルをつける必要があります。タイトルは読者がもっとも重視するところなので、慎重に決めましょう。タイトルのつけ方は大きく5つに分類できます。人によっては、さらに細分化できます。具体例を見ていきましょう。




 まずは、異世界ファンタジーに多い『主人公、転生して〇〇する』といったタイトルです。これはタイトルが内容紹介になっています。そのため、キャッチコピーは自由に使えます。かなり、お得です。


 ただ、欠点もあり、ファンタジー、恋愛など以外には使えない点です。最近、SFはVRものが上位を占めており、長文タイトルが多いです。VRものであれば、使えると思います。




 次は「真逆の言葉を組み合わせる」です。拙作を例にすると『律儀な死神』です。


 律儀からは誠実さなどを連想しますが、死神は真逆の不吉な言葉です。読者の方は「誠実な死神とは、なんだ?」と興味を惹かれるはずです。



 3つ目は『〇〇の事件簿』のように、直球のタイトルです。これは、読者にミステリーだよ、と示す点では親切です。しかし、ミステリー好きでも「よし、読むか」となる可能性はかなり低いです。



 4つ目は「タイトルを伏線にして、作品の中で回収する」パターンです。拙作だと『季節は巡りて』という長編ミステリーがありますが、このパターンはおすすめしません。これはプロ作家が使うべきタイトルのつけ方です。



 最後は「有名作品のタイトルをもじる」です。拙作でいうと『君はどのようにカクヨムを生きるか』や『ミステリーは突然に』があります。これは一定の効果があると思います。すべてのジャンルでタイトルをもじれるわけではありませんが、有名タイトルはインパクトや語呂がいいです。使えるなら、この手法を使いましょう。




 さて、ここまで5つのタイトルのつけ方を紹介しました。個人的に良いと思う順番に紹介しました。


 最後の有名タイトルをもじる、については非常に有効だと思いますが、すべてに使えるわけではないので、最後に持ってきました。


 ここに挙げた方法以外にも、使い勝手の良いものがあるかと思います。ランキング上位の方のタイトルを参考にするのも良いでしょう。

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