触らぬアイツに祟りなし

サークルで知り合った先輩と映画の話題で意気投合したので、サブスクで配信が始まった映画を見るついでに先輩の部屋でオールで酒飲もうということになったのだが、深夜二時ごろ、ふと冷房の電気代をケチって開けていた窓からのぞく目が見えて、先輩にあれヤバくないですかと言うと、いつものことだし何もしないから気にするなと画面から目を離さずに言われ、それでもじっと見つめてくる視線に耐えかねて窓を閉めようと立った途端、先輩に思い切りシャツの袖を掴まれてひっくり返ったので文句を言うと、触ってなにかあったらお前責任取れるのかと言われたので、それもそうかと一度納得するも、このまま逃げ場のないワンルームで夜を明かすことを考えると頭が痛い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る