よその縁家のうち
父の実家には母屋にあるものとは別に物置になっている離れにも古びた仏壇があってそこにもきちんと位牌とそれなりの供え物なんかが置いてあるのだけれど、そのそばに無造作に置かれている写真に写るうちの家系には似ていない気のする見たこともない人たちの顔が皆母屋の仏間に並んでいるものよりも断然若く見えるのが気になったのでそれが誰のものなのか叔父に聞けが、お前には関係ないのだから気にするなと優しい口調の割に二度目は聞かせないような物言いで最後にはあまり近づくなとも言うので逆らわない方が吉と思ったのだが、それを言う叔父の顔が父にも
祖父母にも似ていないことが妙に引っかかった。
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