ダービースタリオン2(アスキー・1994年)
プレイ時期:1996年ごろ
ソフト入手:中古で購入
クリア状況:国内GIレース制覇(凱旋門賞は未達成)
おすすめ度:★★★
*
競馬ゲームの代名詞であり、スーパーファミコン初進出である。本作の目玉は牝馬を生産できるようになったこと(前作では牡馬しか生まれなかった!)と、その牝馬を繁殖に上げて、プレイヤー独自の血統を作り上げられるということである。
種牡馬は作れない(ゲーム内で最初から用意された種牡馬しか使えない)のは相変わらずだが、牝系構築によって血統の楽しさは大幅に増えた。例えばミスターシービーの牝馬にシンボリルドルフを付け、生まれた牝馬にさらにミホシンザンを付けて三冠馬だらけの血統を作ってみるなど(強いかどうかはさておき)。
時系列としては、後に紹介する『3』よりも後にプレイしている。きっかけは『3』の攻略本で「前作のような代重ねをひたすら繰り返す強化は、本作では使えない」という記述を見たからだ。本シリーズのパスワードには後方互換性があり、『2』で育てた馬を『3』の対戦モード(ブリーダーズカップ)でも使える。前作なら『3』の強豪馬にも勝てる馬を簡単に作れるのでは? という下心である。
結論としては、確かに代重ねによる強化は効果的なようだ。しかし、3代目から牝馬が生まれる確率が激減するという仕様は『3』と同様。具体的には、外部メモリであるターボファイルを駆使して、1%の壁を破り続けなければならないのである。当時は知らなかったのだが、公式大会で優勝した「シルバイオー」もまたそのようにして生産されたという。
さすがにそこまではやってられんわ、と思って普通にプレイしたのだが、これが難しい。攻略本を頼りにインブリードやニックスを駆使しても、なかなか強い馬が生まれない。それもそのはず、バグによって本来設定されていたようなスピードやスタミナのアップが全く起こらないようになっていたのである!
結局すぐに投げ出してしまい、プレイを再開したのは20年以上が経過し、ネット上でシステム(前述のバグ含む)を知ってからである。本作の鍵は距離適性(とにかく短いほうがスピードが伸びて有利、スタミナは減るが最低保障がある)と、気性(それ自体もレースで重要な上、繁殖牝馬にする際はスタミナに換算される)である。
最強種牡馬はダンチヒ(Danzigのことを当時はこう表記した)だが、海外種牡馬のため受胎済み(持ち込み)牝馬のランダム出現限定で実用的ではない。本作のリーディングサイアーは、種付け料140万のリードワンダーである。元の牝馬が弱くて上ブレを期待するなら実績A・安定Bのスティールハートだが、高額牝馬に付けるなら安定Aかつ気性Aのリードワンダーが最適となる。
ただし、同じ種牡馬は1年で1回しか使えない。そのため牝馬が増えてきたり、2世代目以降になるとサクラシンゲキ・ニホンピロウイナー・ノーザンディクテイター・セントシーザー・ビショップボブなどのスプリンターを多用。3世代目の締めとしては、トータルバランスに優れたシンボリルドルフやブレイヴェストローマンをよく使っていた。ノーザンテーストも強いのだが、ノーザンダンサーの血が濃くなりがちなので使いにくい(インブリードの効果が無くても弊害はあるようなので)。
まだおまかせ調教システムがなく、複数の馬をそれぞれ調教する手間はあるのだが、ちゃんと勝てるようになると楽しくなってくる。管理も兼ねてノートを取りながらプレイしていると愛着も出る。スピードに偏った戦略で国内G1はあっさり制覇できたが、凱旋門賞だけは何度やってもクリアできず。いつかリベンジしたいと思いつつ、腰を据えてプレイするにはなかなか至らないのが実情である。
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