第3話 暫くサバイバル生活

惇太は偶然採れた謎の赤い実で空腹と水分を満たす。そして、赤い実をいくつか採り、改めて水源を求め、川を目指す。


惇太「よし!赤い実はこれだけあれば昼までは持つかな。今度こそ探し当てたい」


惇太は川を探し求め、再び歩き出した。惇太が異世界に来て初めて獲得した食料の赤い実は道中でチラホラ見かけられる。


惇太「結構あるんだなこれ。特産品なのかな?少なくとも食べ物には当分困らないだろう。でも、これだけじゃそのうち飽きるかもしれないから水源探しつつ他にも食べられるもの見つけたいな。


暫く歩き続けて、ようやく念願の水源確保。川にたどり着く事ができた。


惇太「よっしゃ!やっと水分を確保できるな!しかも、修行で来た山の川よりも綺麗で透き通ってる。直で飲んでも問題なさそう。」


惇太は試しに川の水を手ですくって飲んでみた。まあ、異世界は基本自然豊かなためか、現実の日本よりも遥かに水質がいい。飲んだ後に体調が悪くなることも無かった。


惇太「冷んやりして美味いな。この辺なら安心して活動できる。」


川という大きなアドバンテージを得られた惇太は次の行動を考える。


惇太「うーん、どうしよう………他の食料探すか、簡単に寝床を作るか………」


食料については赤い実があるので今の所問題はない。が、寝床は作っておいた方がいい。しかしそこまで急ぐ事でもないので彼が取った選択は………


惇太「次は雨風をしのぐ穴が欲しいな。洞窟か穴のある大木が近くにあればいいな。」


川からさほど離れていない所に土を掘った洞窟の様な穴があった。


惇太「あれは………人が掘った感じではないな。多分野生動物の巣だろう。」


中に入ってみた。人が1人住むには十分な大きさであった。運がいいのか、誰もいないので、住居はここに決定した。


惇太「よし!水と食料と住居があれば安心だ。これで普通に暮らせるぞ!」


サバイバル生活で必要な最低限の物は一通り得られたため、安心して日々の活動を送る事ができるようになった。


   例えば道具を作ったり


惇太「火起こしの道具は欠かせないな。」


   川で水汲みと魚を取ったり


惇太「っしゃ!魚ゲット!」


こうして、サバイバル生活を順調に送った惇太。川を発見してから1週間余りが経とうとしていた


惇太「昔の人たちってすげぇな。こんな生活が当たり前だもんな。まあ、こうして見ると頑張れば人は1文無しでも生きられるもんだな。」


そう呟いた直後、何やら雄叫びの様なものが聞こえてきた。


惇太「?様子見てみるか。」


惇太は気になり、声がする方へ向かった。

  

惇太「あれは、人だな。それと………何だアイツは?見たことない生き物だ………」


そこで目にしたのは1人の人間と見たこともない“生き物”だった。この出会いが彼の異世界生活をより本格的にする事はまだ知る由もない 。


To be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る