転生したら第三王子だったので表社会と裏社会のトップになってお互いを敵だと認識させた後、「残念。本当の敵はこの我だ」ムーブをしてみたいと思います

かわポン

転生

俺はごく平凡な日本人サラリーマンの多田野 狂人《ただの くると》。今日もいつも通り仕事を終え、自宅に帰る予定だった。


だが今日、運悪くモブAの俺の人生はトラック運転手の居眠り運転によって幕を閉じた。



かと思われたが気がつくと見知らぬ女性に抱きかれ、貫禄のある男性に顔を覗かれていた。




え、なに。どゆこと?全然理解できないんだけど。なんで目の前に全く知らないおっさんいるの?それになんでこんな綺麗な女性が俺の事を抱いてるの?



一応28歳の男なんだけど……


あ、そういや死んだんだっけ??


え、ならなんで生きてるの?もう意味がわからん。



「王妃。ご出産お疲れ様でした」


……ん?ご出産??


「ええ。ありがとう。陛下に似て賢そうなお顔立ちをしているわ。」



ん?陛下……?


「たしかに余に似て賢そうな顔をしておるが、そなたに似て綺麗な顔立ちをしておるな」


さっきから何言ってんだこの人達……


「フランシア。改めてお前が無事でよかった。やはりこの経験は何度経験しても慣れんな」


「そうね。第三王子ユダ・ウィリアム。この子にも元気で育ってほしい限りだわ」


うん。第三王子??なにそれ


「そうだな。できる限りのサポートはしてやらんとな」


ちょっと待って。一旦整理させてくれ


俺はさっき死んだよね??でも生きてるし……んでこのおっさんは陛下??この麗しゅう女性は王妃??んでなに?第三王子??




うん。しっかり言語はわかるみたいだしここまでくれば自分の身に何が起きたのかはわかるよね。



異世界転生きたーー!!!!!



え、しかも第三王子って言ったよね?もちろん俺の事だよね。え?なに最高じゃん。なんでもし放題じゃん。え、神かよ



神様。ありがとう。




よし。この状況を理解した次は異世界転生のテンプレだよね。


よし。ステータスオープン



『名前』 ユダ・ウィリアム 0歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 1/999


『体力』 G/S

『魔力』 G/SS

『攻撃力』G/S

『防御力』G/A

『素早さ』G/S

『知力』 G/S


『ユニークスキル』 神の目 創造魔法

『職業適正』 統率者

『称号』 転生者 第三王子



え?なにこれ


ユダくんチートじゃん。おかしいでしょこれは。他の人も覗いてみよーっと


ほれ。ステータスオープン


『名前』 ザクロス・ウィリアム 52歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 92/150


『体力』 E/D

『魔力』 D/C

『攻撃力』C/B

『防御力』C/B

『素早さ』F/E

『知力』 A/A


『ユニークスキル』なし

『職業適正』 文官

『称号』 国王



うん。ユダくんに比べれば低いね。


ユニークスキル持ってないじゃん。あ、でも知力がAか。ザクロス…俺の父親は国王らしいしな。まあまあ優秀じゃん!パパン!!




次はママンの番だね!


『名前』 フランシア・ウィリアム 28歳

『人種』 ヒューマン

『レベル』 48/150


『体力』 E/E

『魔力』 E/B

『攻撃力』G/F

『防御力』F/D

『素早さ』F/E

『知力』 C/B


『ユニークスキル』なし

『職業適正』 メイド

『称号』 王妃


うん。ママンさ……もうちょっと頑張ろうよ……仮にも王妃だよね?

それに何この職業。メイドってさ。


流石に面白いよ。ママン。




んーユダくんはかなりのチートっぽいねー!!!

良き良き。でもなんかこうさ、なんかないの?職業とかユニークスキルとか意味があんまりわからないし。



んー。神の目だよね。このステータスウィンドウが出てくる理由。


あ、閃いた


「詳細」


『体力』『魔力』『攻撃力』『防御力』『素早さ』『知力』は基礎能力と呼ばれ、最低値はG。最高値はSS。平均はCとなっている。

『ユニークスキル』は希少なスキルであり、持っている人は珍しい。その人特有のスキルである。

『職業』とはその人にあった職業のことであり、その職に就くことが出来れば存分に己の能力を発揮できる。


との事らしいです。





結論。ユダくんチートすぎね?


「ねえあなた。この子泣かないわね」


「そうだな。どこか悪いのか?さっきからボーッとしているが」


あ、やべ。つい異世界転生したことに気が向きすぎていたわ


とりあえず


「うぇーん!うぇーん!」


「おお!泣きよったわい」


「ええ。元気な子だわ」



うん。すごく単純だ。





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