踊ってみることにした

第3話 モノは言いよう考えよう

　モノは言いようという話を聞きました。

　まあそこに気を遣わないモノかきはいないでしょうと思うのですが。

　物語を作り、伝えるについて、モノをどういう手順でどういうふうに伝えるかについて、考えないで書いたらどうなるかというと、それこそ、Twitterがバカッターと言うあだ名をつけられた時代を知ってるものとしてはですね（略

　バカッターについての伝説については、知ってる人は知ってるでしょうから省きます。てか、Xの時代にバカッターかよというツッコミについてはお手柔らかにお願いします。

　それで、PV15にショックを受けて「踊ってみることにした」結果としては前より大分、息をしやすくなったのですが、踊り方にも作法があるだろうと気がついたのですね。

　それで、踊り方というか書き方の違いで、何が伝わるかという事について考えた事をまとめさせてください。

　ここでお題に取り上げるのが、男性ホルモン「テストステロン」ですが、聞いた事のある方はいらっしゃいますか？　……知らない方が珍しいかもしれませんね。

　一応おさらいしておきますと、テストステロンとは、男性ホルモンの代表で、筋肉質の体型や、がっしりした骨格などを作るだけではなく、若々しい活力（時として攻撃性とか）を作るホルモンでもあるわけです。これが思春期の頃～20代の間に増え、その後減少を続けるんですが、あんまり減るとメタボや男性更年期を迎えるというやばい奴です。

　でまあ、テストステロンは、社会的ホルモンという別名もあるほど、交渉能力や決断力、正直さにも関わってきております。

　ぶっちゃけ、男前の上に男らしい決断力、若さを持っていて（何に対しての正直かもわからぬが）正直となれば、モテない方がおかしいでしょうし、テストステロンの高い男性は女性に写真を見させただけでももてるというデータがあるようです。

　そのテストステロンにつきまして、どこで知りましたかというと、ネット上ではなく書籍の古代遺跡にあたりますが（古代じゃなかったら失礼）

　話を聞かない男　地図を読めない女　

　それと

　遺伝子が解く！シリーズの竹内久美子先生の著書で知りました。

　そのあたりを読み比べてみるとですね。

　竹内久美子先生の著書「女の唇のひみつ」の方では、テストステロン研究①②とわけて、はっきり細かく男女の犯罪率についてデータを出して触れております。

　男性の方が、平成半ばの段階では、受刑者は男性が女性の24倍も多い事から始まって、

　とにかくテストステロンが問題起こすといわんばかりの話をしてますね。

　性犯罪を含む暴力犯罪においてテストステロンが高い奴

　受刑者の中で従順でルールを破る人間よりも反抗的で刑務所の中でも暴れるのはテストステロンが高い奴

　などの話の後に、テストステロンは勇気あるヒーロー像も作ると二行ぐらいで述べています。

　で、ヒーローの本家アメリカのピーズ夫妻の方ではイラストこみで色々書いていましたが、

　あなたが結婚する場合は

　筋肉質で髭が濃くて（省略）のむ、うつ、かう（省略）煙草を吸っている男との結婚はやめておいた方がよい。

（どっから見てもアメコミに出てくるギャングのイラストつき）

　むしろ

　パートタイム勤務の僧職で運動はほどほどで、喫煙や飲酒をしないタイプが結婚相手にはいいだろう。

　ということを書いてあったはずなんですよ。

　それで、同じ内容を伝えているといえば伝えているんですが、京都大学の先生のデータ力と、アメリカ人のユーモアこみの話ではどっちが伝わりやすいんですかね。

　勿論、ヒーローといったら我々！　のアメリカの方々が、テストステロンの味方をしない訳がなくって、前半にテストステロンに公平な事を書いていたと思うんですが、そのあたりがうろ覚えで思い出せません。ピーズ夫妻はアメリカの方々です。

（あ、一応。テストステロンが高い人全員が犯罪者になるわけじゃないし、そのために人間には理性というものがついているんですよね。理性、判断力を強化しながらテストステロンを上手に利用すりゃいいと思います）

　まあ何事もそうなんでしょうが、ヒーローと犯罪者は紙一重ということが言いたい文章を、その頃続けて読んだんですね。

　そういう感じかなあと思います。小説で、同じ事を伝えようとしても、ちょっとしたことでヒーローが犯罪者っぽくなるとかその逆とかアリアリですよね。

　テストステロンに対してどういうイメージを持っているか、あるいはイメージを喚起させるかという事もあるけれど、テストステロンをどういう手順で説明してわかりやすく伝えるかなど、文章を書く時には、相手の身に立つ事が大事なんだろうと本当そう思います。

　今日は体調が悪くて更新を逃してしまいましたが、体調を整えて、ホルモンバランスにも気をつけて、来週までには小説の更新もしたいですねとお茶濁す！