5ヶ月の恋

@airi__s2

第1話 いつも通りの朝

ピピピピ、ピピピピ、ピピ...。

私の生活は規則正しい。いつも同じ時間に起き、同じ時間にご飯を食べ、同じ時間にお風呂に入り、同じ時間に寝ている。この生活リズムが崩れたことは1度もない。今日も、いつも通りの朝のルーティンを過ごす。1階で朝食を取りながら、朝のテレビ番組を見る。

「国宝級イケメンランキング1位の.....。」

なにこのイケメン。イケメンすぎる。アイドル?モデル?それとも俳優さん??私はしばらく、パンを口にくわえたまま、テレビの中のイケメンに見とれていた。

「みーーあ!」

「っっっわ!!やめてよたいち。」

私の背中を押してきたのは、隣の家に住んでいる幼なじみのたいちだ。一緒に学校に登校する約束はしていないのだが、いつも付いてくるのでしかたなく一緒に登校している。

「なんでうちにいるのよ。」

「もう学校行くぞ。」

「邪魔しないでよー。もうちょっとイケメンを眺めてたいの!」

「そんなの、俺で十分だろ。」

「.....。」

私は、たいちの顔を覗き込んだ。

「なんだよ。」

「別にー。」

たいちは顔が整っていて、性格も良いせいか、とてもモテている。だけど、保育園のときから一緒にいる私は、たいちに恋愛感情を持ったことがない。

「行ってきまーす!」

私は、いつも通り家を出た。

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