吸血鬼になる方法を探してます!

雪餅兎

プロローグ

吸血鬼は人の敵。


子供の頃から、そうやって教えられてきた。


吸血鬼は過去に多くの人を殺した、罪深い生き物。


誰もが知っていることだ。




だが俺は吸血鬼に憧れている。強くて、カッコよくて、空を自由に飛べる。そんな吸血鬼に憧れている。

吸血鬼になる方法なんて調べても出てこないし、聞いたこともない。

けど、いつか俺は吸血鬼に必ずなる。











そんなある日の夜1人の吸血鬼と出会う。

とても綺麗でカッコよくて、黒い髪に赤色の目をした女の子の吸血鬼だ。


「お前の血をもらう」

指を俺にさし、そう言いった。

あぁ、死んだな、逃げるだけ無駄だ。俺はそっと目を閉じて力が抜けたように、仰向けに寝転がった。


吸血鬼はゆっくり歩み寄り、俺の首に噛みつき、血を吸った。

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