初めてのサンタさん
トンケント
第1話
私はモコ星人です。
この星に来た理由としては、魔王やドラゴン、魔法があるためです。
観光目的なため、人に化け、言葉を操ります。
宿屋に泊まらず、家を一つ建てました。
宇宙船は小さくして、飾っておくことにしました。
「今日はクリスマスだから、サンタが来るかも」と近所にある食堂の看板娘が教えてくれました。
サンタとは、良い子にしている人間にプレゼントを持って来る素敵な方だそうです。
夜になっても眠れません。
羊を数えても眠れません。
サンタが来るのが楽しみです。
〝コツコツコツ〟
布団からでも分かる足音が聞こえてきました。
チラりと毛布の隙間からサンタの姿を確認しますと、大きな袋とマスクが見えました。
はじめてのプレゼントです。どんなものでも大切にしたいと思いました。
鳥がチュンチュン鳴いています。
朝起きますと、部屋のものが全て無くなっていました。
飾って置いた小さな宇宙船もありませんでした。
肝心な、プレゼントはありませんでした。
初めてのサンタさん トンケント @tonkento
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます